【年齢別に公開】管理栄養士&栄養士の年収や手取り・ボーナス 他業種との時給比較や学歴差は?

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管理栄養士の「経験年数」「年齢別」に応じた給与事情を調べてみました。年齢ごとの栄養士との平均年収の違い、月収やボーナス、保育士や看護師との時給の比較、最終学歴別の年収や給料がいい職場を解説。初任給についても見えてきますよ。気になる年収アップの方法もご紹介するので、参考にしてみてください。

管理栄養士と栄養士の年齢別の平均年収は?

2021年に行われた「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査」によると、栄養士の平均年収と管理栄養士の平均年収は350万円と同等でした。(50万円刻みの表示)

国家資格である管理栄養士のほうが高年収にならなかった要因は、調査対象の栄養士の職域で最も多いのが(77%)公務員であるのに対し、管理栄養士は医療が最も多かった(43%)点が考えられます。

【栄養士と管理栄養士の年齢別平均年収(中央値)】(万円)

年代 栄養士 管理栄養士
20代 250 250
30代 350 350
40代 450 450
50代 600 550
60代 350 450
全体 350 350

参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表 5.主たる業務に必要な資格 /厚生労働科学研究成果データベース

なお、2022年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)による結果では、栄養士・管理栄養士を含めた「栄養士」のくくりでの平均年収は379.1万円となっています。

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フリー管理栄養士emimi

私が勤めていた給食委託会社では、資格手当が栄養士5千円、管理栄養士3万円でした。同じ仕事をしても月に2.5万円の差が。年間にして30万もの差がありましたよ。

【年齢別】栄養士・管理栄養士の最終学歴別の年収は?

管理栄養士は大学を卒業した場合や短大を卒業した場合など、最終学歴によって年収の違いはあるのでしょうか?2021年度のデータを見てみましょう。

【最終学歴と年齢別の平均年収(中央値)】(万円)

専門学校 短期大学 専攻科 大学 大学院(修士)
20代 250 250 250 250 350
30代 350 350 350 350 450
40代 450 450 350 450 550
50代 450 550 450 550 650
60代 450 350 150 450 650
平均 350 450 350 350 450

参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表7.最終学歴別年収」/厚生労働科学研究成果データベース

最終学歴による年収の違いはいずれの年代においても「大学院(修士)卒」の管理栄養士が高収入でした。一般的には、学歴に比例して年収も高くなる傾向がありますが、本調査では、平均年収(中央値)が大学院と短大卒で同じ450万円となっています。

大学が専門学校と専攻科と同じ350万円だった要因は、年齢が年収に影響していると考えられます。短期大学卒の平均年齢が約47歳であるのに対し、大学卒は約34歳と若かったのです。詳細な要因は不明ですが、職域や経験年数などが影響しているものと見られます。

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フリー管理栄養士emimi

私は短大に行きましたが、確かに社会人入学の人がたくさんいましたね。卒業後は栄養士の資格を活かしてビジネスに活かしたり、栄養教諭として働いている方もいました。

【年齢別】栄養士の平均給料(月収)・ボーナスは?

2022年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)による年齢別の平均給料(月収)とボーナスは以下のとおりです。

【栄養士の年齢別の平均給料(月収)とボーナス】

年齢 勤続年数 平均給料(月収) 年間ボーナスなど
20~24歳 1.2年 22.7万円 26万円
25~29歳 4.6年 24.3万円 53.1万円
30~34歳 5.0年 24.5万円 59.3万円
35~39歳 8.4年 26.2万円 65.3万円
40~44歳 8.8年 27.1万円 59.8万円
45~49歳 9.8年 28.8万円 86.5万円
50~54歳 14.1年 28.5万円 74.5万円
55~59歳 22.3年 31.6万円 98.9万円
60~64歳 16.7年 28.3万円 74.9万円
65~69歳 13.2年 28.9万円 61.3万円
全体 8.5年 26.1万円 61.5万円

参照「令和4年賃金構造基本統計調査」/厚生労働省

栄養士・管理栄養士を含めた「栄養士」の括りでの平均給料(月収)は26.1万円平均ボーナスは61.5万円でした。

上記の給料(月収)には、時間外手当も含まれています。社会保険料などが引かれた手取りは8割程度になるので20万円ほどです。

定年を迎えるまでは年齢とともに給料アップしている傾向があります。

【年齢別】管理栄養士の給料がいい職場(職域)

年齢別での職域による管理栄養士の年収は、以下のとおりです。表の右に行くほど高額の傾向があります。

【管理栄養士の年齢別の職域別平均年収(中央値)】(万円)

フリーランス 医療 福祉 給食 企業 教育(食育) 行政 研究(教育) その他
20代 250 250 250 250 250 350 250 250 350
30代 150 350 350 350 350 450 350 450 350
40代 150 450 350 350 450 550 550 550 450
50代 50 550 350 550 550 650 650 650 450
60代 150 350 350 350 350 350 550 650 350
全体 150 350 350 350 350 450 450 550 350

参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表 8.職域別年収」/神奈川県立保健福祉大学

教育(食育)行政研究(教育)といったおもに公務員や公務所に勤める50代・60代650万円高収入でした。

なお、20代のスタート地点では、教育(食育)だけが350万円でしたが、その他の職域では250万円でした。初任給は、民間企業と公務員の差はほとんどないようです。

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フリー管理栄養士emimi

以前勤めていた給食委託会社では、欠員が多いことを逆手にとって残業やヘルプで出勤しまくって月に50万以上稼いでいる若手栄養士もいましたよ

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フリー管理栄養士emimi

フリーランスは青天井ではありますが、実態は厳しいようですね。私の周りには、フリー管理栄養士ライターとして年収1000万円以上を稼いでいるすごい人もいます。私は30代でフリーになりましたが、エネルギッシュな20代のうちにチャレンジするのがよさそう

管理栄養士の給料の高い職場のランキングや詳細については、

「管理栄養士の年収が高い職場トップ3!私のリアル給与明細も公開」

にて紹介しています。

【経験年数別】栄養士の時給は?保育士・看護師との比較

栄養士と管理栄養士を含めた「栄養士」のくくりで経験年数に応じた時給は以下のとおりです。保育士と看護師との比較も示しています。

【栄養士の経験年数別の平均賃金(時給換算)|保育士・看護師との比較】(円)

0年 1年 2年 3年 5年 10年 20年
栄養士 1092 1257 1378 1399 1473 1605 1999
保育士 1169 1346 1475 1497 1577 1718 2140
看護師 1438 1655 1815 1842 1940 2114 2633

参照:「賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算) 」/厚生労働省

いずれの経験年数であっても、保育士や看護師と比較すると、栄養士は低時給であることがわかります。

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フリー管理栄養士emimi

保育士の待遇は年々改善されていますが、栄養士は、変わらない印象が…。スキルアップをして価値向上を目指したいですね。

【管理栄養士の年収】地域・年齢・職場別で徹底解説!他職種比較や初任給・昇給・福利厚生も紹介

では、保育士や看護師も含めて9つの他職種の年収との比較をしています。

管理栄養士が年収を上げるには?

比較的低年収な給食委託会社や社会福祉法人・医療法人といった職場は、長く務めると定期的な昇給が期待できます。しかし、現状も豊かにしたいですよね。よりスピーディに年収を上げる方法を3つご紹介します。

副業をする

時間に余裕がある場合は、副業で副収入を得る方法があります。出勤が必要なアルバイトだけでなく、パソコンがあれば在宅ワークも可能です。

栄養の知識を活かした、WEB上の記事の執筆や、レシピ作成・栄養価計算といった求人がでているので、チェックしてみるとよいでしょう。

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フリー管理栄養士emimi

私もライターとして副業をしていました。講座を受講してスキルを高めた結果、本業よりも稼げる自信がついたので独立に至りました!

ライターとして効率よく副業したい人は、高単価ライターのスキルを身につけるのがおすすめです。私emimiのように独立の道をたどる人もたくさんいますよ!

認定資格を取得する

認定資格を取得して専門性を高めれば、現在の職場での地位向上による年収アップが狙える場合があります。

また、転職の際にも認定資格は給料の交渉材料となるので、年収だけでなくスキルアップにもつながるでしょう。

認定資格の詳細については

「【管理栄養士のキャリア形成】実体験や他業種転職への事例も紹介」

にてご紹介しています。

好待遇な職場に転職する

よりよい条件で働きたいなら、好条件の職場に飛び込むのが近道でしょう。しかし、自力での転職活動では、好待遇の職場を探すのも一苦労です。

転職エージェントを通せば、ネット検索では出てこない求人情報が手に入り、詳細な条件も確認できます自分の強みをうまく言語化できない人も、転職のプロが企業との仲介をしてくれるので、安心です。お金をかけずに利用できるので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

管理栄養士は、年齢とともに年収が上がる傾向がありますが、就職先による年収の差が大きいようです。年収をアップさせたい人は、なるべく若いうちにキャリアアップや転職のための行動するのがカギとなるでしょう。

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