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管理栄養士の平均年収はいくら?
2022年の賃金構造基本統計調査によると、栄養士・管理栄養士を一括りにした「栄養士」の平均年収は、379.1万円でした。(参照:「職業情報提供サイト」/厚生労働省)
栄養士・管理栄養士の平均年収について、もっと深堀していきましょう。
管理栄養士の年齢別の平均年収は?
2022年の賃金構造基本統計調査によると、栄養士・管理栄養士を一括りにした「栄養士」の年齢別の平均年収は、上記のように推移しています。55~59歳がピークで484万円のようです。
25~29歳で346万を超えていますが、私の感覚では「みんな稼いでるなぁ」と驚き。私の給与実態については、最後のほうの章で綴っております。
より詳細な年齢別の年収や平均月収やボーナスなどは
にてご紹介しています。栄養士の47都道府県別の平均年収ランキング(月収・ボーナス)
2019年の栄養士の都道府県別年収を高年収な順番でランキングにしてみました。月額給与とボーナス(賞与)についても併記していますので参考にしてみてください。
順位 | 都道府県 | 年収 | 月額給与 | ボーナス |
(高→安) | 全国 | 356.5万 | 24.6万 | 60.8万 |
1 | 東京都 | 404万 | 28.2万 | 65.3万 |
2 | 千葉県 | 404.4万 | 27.9万 | 69.1万 |
3 | 滋賀県 | 398.5万 | 25万 | 99.1万 |
4 | 三重県 | 397.3万 | 27.1万 | 72.1万 |
5 | 神奈川県 | 392.4万 | 27.1万 | 67.3万 |
6 | 香川県 | 391.5万 | 26.8万 | 69.5万 |
7 | 静岡県 | 376.2万 | 25.1万 | 75万 |
8 | 大阪府 | 375.8万 | 26.4万 | 58.5万 |
9 | 宮城県 | 375.4万 | 26.3万 | 60万 |
10 | 京都府 | 374.5万 | 25.7万 | 66.1万 |
11 | 高知県 | 373.9万 | 25.7万 | 65.5万 |
12 | 広島県 | 373.3万 | 25.3万 | 69.2万 |
13 | 山梨県 | 369.9万 | 24.5万 | 76.4万 |
14 | 和歌山県 | 369.5万 | 26.2万 | 54.9万 |
15 | 長野県 | 361万 | 24.6万 | 65.6万 |
16 | 兵庫県 | 361.7万 | 25万 | 61.7万 |
17 | 岩手県 | 361.6万 | 23.7万 | 76.7万 |
18 | 石川県 | 358.6万 | 24万 | 71.2万 |
19 | 岡山県 | 356.3万 | 23.8万 | 70.4万 |
20 | 茨城県 | 351.6万 | 23.6万 | 68.6万 |
21 | 徳島県 | 351.1万 | 23.5万 | 68.7万 |
22 | 群馬県 | 347.7万 | 23.1万 | 70.2万 |
23 | 山口県 | 345.6万 | 23.3万 | 65.8万 |
24 | 福井県 | 345.4万 | 22.8万 | 71.6万 |
25 | 愛知県 | 344.4万 | 24.5万 | 49.9万 |
26 | 北海道 | 344.2万 | 24.5万 | 50.3万 |
27 | 福岡県 | 342.8万 | 24万 | 55.2万 |
28 | 岐阜県 | 342.6万 | 23.9万 | 55.7万 |
29 | 沖縄県 | 342.4万 | 23.5万 | 60.5万 |
30 | 埼玉県 | 341.9万 | 23.8万 | 56.5万 |
31 | 青森県 | 336.9万 | 22.2万 | 70万 |
32 | 秋田県 | 334.7万 | 22.5万 | 64.8万 |
33 | 佐賀県 | 334.3万 | 22.9万 | 59.4万 |
34 | 長崎県 | 331.6万 | 22.2万 | 64.7万 |
35 | 新潟県 | 328.1万 | 22.7万 | 55.3万 |
36 | 愛媛県 | 327.5万 | 21.8万 | 65.7万 |
37 | 山形県 | 326.3万 | 22.7万 | 53.9万 |
38 | 富山県 | 324.3万 | 22.1万 | 59.3万 |
39 | 鹿児島県 | 324.2万 | 21.7万 | 63.3万 |
40 | 熊本県 | 321.4万 | 22.2万 | 54.7万 |
41 | 宮崎県 | 314.9万 | 21.5万 | 56.8万 |
42 | 福島県 | 313万 | 21.8万 | 51.1万 |
43 | 奈良県 | 312万 | 22万 | 47.6万 |
44 | 栃木県 | 310.8万 | 22.9万 | 36.6万 |
45 | 鳥取県 | 304.6万 | 21.4万 | 48.1万 |
46 | 島根県 | 303.9万 | 21万 | 51.8万 |
47 | 大分県 | 298.8万 | 20.8万 | 49.3万 |
参照:「栄養士の都道府県別年収一覧」/年収ガイド(厚生労働省データ使用)をもとに作成
一番低年収だったのは、大分県で298.8万でした。一方で一番高年収だったのは東京都で404万円です。地域によって、100万円もの年収差があります。
日本は暮らす地域によって、生活コストに差があるので金銭感覚も違うものと考えられます。
会社員時代は、北海道で給食会社や保育園などに勤めましたが、月額24.5万は簡単に稼げる額だとは思いませんね。職域によってもかなり金額差があると思います。
管理栄養士の男女別の平均年収・月収・ボーナスは?
2019年の栄養士・管理栄養士を一括りにした「栄養士の男女の就業比率は、女性94.9%に対して男性は5.1%に留まっています。男女別の年収・月収・ボーナスは以下のとおりです。
男 | 女 | |
平均年齢 | 33.0歳 | 35.5歳 |
平均月収 | 25万6900円 | 24万5900円 |
平均ボーナス(賞与) | 61万600円 | 60万8100円 |
平均年収 | 369万3400円 | 355万8900円 |
参照:「栄養士の平均年収」/年収ガイド(厚生労働省データ使用)
男性の平均年収は369万3400円、女性は355万8900円でした。男性のほうが13万4500円(月額で1万円ほど)上回っているようです。
栄養士は圧倒的に女性が多いですね。栄養士は低年収だといわれているので、残業代を稼いで、家族を支えている男性栄養士もいましたね。
管理栄養士のボーナス事情の詳細については、5つ下の見出しにて解説しています。
管理栄養士の職場別の平均年収ランキング
管理栄養士の年収は、職場によって大きく差があります。ランキング形式でご紹介していきましょう。
順位(高→低) | 職域 | 年収 |
1位 | 研究(教育) | 550万円 |
2位 | 行政 | 450万円 |
教育(食育) | 450万円 | |
3位 | 医療 | 350万円 |
企業 | 350万円 | |
福祉 | 350万円 | |
給食 | 350万円 | |
4位 | フリーランス | 150万円 |
参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表 8.職域別年収」/厚生労働科学研究成果データベース
高年収のトップには「研究(教育)分野」550万がランクインしています。大手の食品メーカーや化粧品メーカー・大学の研究室など職場の種類はさまざまです。
続いて、「行政」「教育(食育)」が450万で公務員職が多くを占める分野が同額2位となりました。
その他の職域は、横ばいで350万ほど。フリーランスは150万と厳しい結果となっています。
管理栄養士の職場(職域)別の年齢ごとの年収については
「【年齢別に公開】管理栄養士&栄養士の年収や手取り・ボーナス 他業種との時給比較や学歴差は?」
年収の高い職場(職域)のランキングは
にてご紹介しています。管理栄養士の最終学歴別の平均年収は?
管理栄養士は大学を卒業した場合や短大を卒業した場合など、最終学歴によって年収の違いはあるのでしょうか?
最終学歴 | 年収中央値 |
専門学校 | 350万円 |
短期大学 | 450万円 |
専攻科 | 350万円 |
大学 | 350万円 |
大学院(修士) | 450万円 |
大学院(博士) | 650万円 |
参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表7.最終学歴別年収」/厚生労働科学研究成果データベース
上記の表は、大学院(博士)卒が650万円と一番高年収でした。次いで、大学院(修士)と短大卒が450万円で2位となっている理由は、調査対象の短大卒の栄養士の平均年齢が47歳ほどであったのに対し、大学卒は7割が0~30代を占めていたためと考えられます。
短大卒が管理栄養士を取得するには、卒業後に2年以上の実務経験を積んでから国家試験に合格する必要があります。一方で大卒入社の方はほとんどが管理栄養士なので、資格手当に違いが生まれそうですね。
管理栄養士の平均的な初任給は?
栄養士と管理栄養士を含めた「栄養士」の括りでの初任給は、東京都内の場合の基本給は18~19万円、地方では16~18万円ほどと見られています。
管理栄養士に関しては国家資格であるため、栄養士よりも資格手当が高いケースが多いです。
私は、短大卒で栄養士として地方の給食委託会社に入社。初任給は手取り10万ほどだった記憶があります。。。
勤務先の地域や規模による違いも大きいです。都市部の大企業では、初任給が高い傾向があります。
管理栄養士の平均の給料(月収)・手取りは?
2022年のハローワーク求人統計データによると栄養士・管理栄養士を一括りにした「栄養士」の全国平均の求人賃金(月額)は、21.5万円でした。(参照:「職業情報提供サイト」/厚生労働省)
地域差などで幅があり、18万円~23万円が一般的とされています。会社員の場合は、所得税や社会保険料などを引かれるので、手取りは約14万円~20万円ほどになるケースが多いようです。
私が給食委託会社に勤めていたころは、
栄養士時代は、資格手当5千円
管理栄養士取得後は、資格手当3万円にアップしましたよ!
管理栄養士の平均的なボーナス額は?(リアルな明細書も公開)
「月収が安い」と叫ばれる管理栄養士ですが、ボーナスはどうでしょうか?全国平均と、私emimiのリアルなボーナス明細をみて検証してみましょう。
栄養士・管理栄養士の平均ボーナス額は?
2022年の賃金構造基本統計調査によると、栄養士・管理栄養士を一括りにした「栄養士」の平均ボーナス(賞与)は、62万円ほどです。
給食委託会社での初めてのボーナスは、入社後1年未満だったので、確か1万円くらい?だったような。短大に就職した同期の友人が10万ほどと言っていて、ショックを隠せませんでしたね(^^;)
「給食委託会社」2年目栄養士のリアルなボーナス明細書
私emimiが以前正社員として勤めていた給食委託会社では、ボーナスが6月と12月に出ていました。さらに、世帯主の場合は、10月に暖房費の支給もあります。入社2年目当時の実際の明細を確認してみましょう。
・毎月の基本給:127,200円<ボーナス(賞与)>
・6月:127,200円×1.5か月分=190,800円
・12月:127,200円×1.6カ月分=203,520円
合計:394,320円(3.1カ月分)<暖房費>(世帯主のみ)
・10月:45,000円1年間のボーナス+暖房費の合計
397,320円+45,000円=442,320円
私の住む町は地方なので、都市圏の給食委託会社の場合は、もう少しボーナス額も高くなるでしょう。フリーランスはボーナスがないので、会社員は恵まれていますね。
まとめ
管理栄養士の平均年収は決して高いとはいえません。しかし、低年収だからといって仕事がラクではなく「激務の対価としては、安すぎる」こんな声も聞こえてきます。
あなたが管理栄養士としてやりがいを持ちながら、もしくはほかの職種で、より自分らしくいられる道が必ずあります。詳しくは
「【管理栄養士のキャリア形成】実体験や他業種転職への事例も紹介」
にて綴っているので、ぜひそちらも併せて読んでみてください。
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