管理栄養士の離職率が高い職場ランキング|給食委託会社は4人に1人が辞める!?転職の難易度も業種別に紹介

栄養士の職場別の年収 キャリア

※この記事はプロモーションを含みます。

「管理栄養士は離職率が高い」とよく耳にします。”過酷な労働なのに薄給”と叫ばれる給食委託会社は、4人に1人が辞めるのだとか…。

今回は、職場ごとの離職率をランキングでご紹介します。辞めたい理由や短期離職の場合の注意点・同業種転職の難易度もお伝えするので、今後のキャリアプランを考える参考にしてみてくださいね。

管理栄養士の離職率は高い?

管理栄養士に限定した離職率を示すデータは見当たりません。しかし、「管理栄養士は離職率が高い」そんな声をよく耳にします。

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

私が以前勤めていた給食委託会社では、栄養士に関わらず調理スタッフの離職も多かったです。

 

人手不足だからと、新卒なのにチーフとして厨房に配属されるケースもありました。

 

年上の調理スタッフとの人間関係に苦しみ辞めいていく栄養士が多かったです。

X(旧Twitter)では、こんなポストが…。

女性が多く、結婚・出産での離職が多い

フリー管理栄養士emimi
元保育園の管理栄養士emimi

確かに周りの栄養士の知人をみても結婚や出産を機に退職する人は多いですね。

 

また、以前に比べて保育士さんは待遇が見直されていますが、管理栄養士は薄給のまま…。

 

以前勤めていた保育園で、保育士さんとの待遇と比較してショックを受けたことがあります…。

給食施設の離職率が高い!?

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

給食施設は、離職率が高く人手不足の現場が多かったです。

 

本来は事務仕事や栄養指導がメインの管理栄養士も、患者さんや利用者さんの3度の食事を絶やさないために厨房の補充に入る場合があります。

 

時間の余裕がない職場は、ピリピリムードになり、さらに離職率が高まる負のスパイラルです。

離職率が高い管理栄養士の職場ランキング

産業別のデータをもとに、栄養士・管理栄養士が属する職場の離職率の傾向を見ていきましょう。

離職率が高い順 産業(業界) おもな職場(職種) 離職率
1位 飲食サービス業 給食委託会社 26.8%
2位 生活関連サービス・娯楽業 スポーツジム 18.7%
3位 医療・福祉 病院・介護施設 15.3%
4位 情報通信業 ライター 11.9%
5位 学術研究、専門・技術サービス業 製薬会社・食品会社・大学などの研究室 10.0%

参照:「令和4年 雇用動向調査結果の概要」/厚生労働省 をもとに作成

離職率が1番高かったのは、「給食委託会社」が該当する飲食サービス業で26.8%でした。4人に1人が離職すると考えられます。日本の産業全体の平均離職率15%と比較すると、かなり高い離職率です。

物知りなお姉さん
先輩管理栄養士

「ブラック」と言われることが多い給食委託会社。しかし、なかには「ホワイト」な職場もたくさんありありますよ!有名どころ8社の待遇や福利厚生・年間休日数などを比較してみたので各社の違いを知りたい方は下記をチェックしてみてくださいね↓(^^)/

「2024年【元委託栄養士執筆】給食会社8社の働きやすさ徹底比較!給料や特色に合ったおすすめな人も紹介」

データ上は、「スポーツジム」や「病院・介護施設」といった職場も、平均よりも高めの離職率と考えられます。

管理栄養士のなかで1番の高年収を誇る「製薬会社・食品会社・大学などの研究室」平均年収は、550万円です。

待遇のよさが離職率の低さに影響していると考えられるでしょう。

管理栄養士の年収が高い職場は

「管理栄養士の年収が高い職場トップ3!私のリアル給与明細も公開」

にて紹介しています。

私が現在やっている「ライター」の仕事は、データ上は離職率が低めです。(情報通信業)

しかし、業界では「ライターの離職率は高い」といわれています。

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士ライターemimi

私の周りでも、1年を経たずして辞めていったライターは多いですね。

 

同じライタースクールで同時期に学んでいた人たちもいつの間にかSNSアカウントが消えているケースが多いです。

現に、X(旧Twitter)上には、こんなポストが…

ライターの離職率は1年で約8割も!!

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士ライターemimi

ライターは、厳しい世界ですが、「続けること」が成功の秘訣のようですね!

 

私も、コツコツ続けてきたおかげで、在宅ワークでも生計が立つほどの収入を得られるようになりました(^^)

「栄養士もう辞めたい」離職のおもな原因は5つ

栄養士・管理栄養士が「辞めたい」と思うおもな原因は大きく5つほどあります。

1.仕事内容がキツイ
2.スキルアップが見込めない
3.人間関係の悩み
4.仕事量に対して給料が安い
5.プライベートや家庭との両立が難しい

また、「働き始めたけれど、思っていたのと違う…。」と短期離職をするケースもよくあります。

X(旧Twitter)上にもこんなポストが。

厨房に馴染めず短期離職

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

厨房は、職人気質な調理師や、気の強い年配女性が多く、人間関係で悩む栄養士は多いですよね。私も人間関係で悩んだ経験があります…。

「管理栄養士の退職理由」をより詳細に解説した内容を

「【体験談】管理栄養士が抱える「辞めたい」5つの理由|円満退社7ステップと転職のコツとは?」

にて紹介しています。現役栄養士さん達の声や私の経験もお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。

栄養士・管理栄養士が短期離職する場合の注意点とは?

「仕事が大変なわりに薄給」が叫ばれる栄養士・管理栄養士。

筆者である私は、無理をして心の病を患った経験があります。

みなさんには、そうなる前に短期離職をしててでも自分の身を守ることをおすすめします。

短期離職の明確な定義はありませんが、「入社後3年以内の離職」を指すのが一般的です。会社によっては1年未満を指すケースもあります。

念のために、短期離職をする際の注意点を知っておきましょう。

すぐには辞められない!就業規則で退職の申し出期限の確認を

法律では「会社への退職の申し出は、退職予定日の2週間前には行うこと」と定めています。

しかし、会社独自に申し出期日を設けている場合は、就業規則の規定に沿って退職しなければなりません。

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

以前勤めていた給食委託会社や保育園では、「退職希望日の2か月前までに申し出を行うこと」と規定されていました。

直属の上司に直接退職の意志を伝えよう

退職の意志が固まったら、早めに直属の上司に伝えましょう。

「退職したいらしい」との情報が人づてで上司の耳に入ったり、電話やLINE・メールで伝えるのは、印象がよくありません。

上司が忙しくないタイミングに、自分の口から「退職したいと考えている」と伝えましょう。

印象のよい退職理由については↓にて紹介しています。

「【管理栄養士の円満退職】良い&悪い辞める理由と行動手順を伝授!退職金で損しないポイントや筆者の額も公開!」

また、転職のアドバイザーにしっかりアドバイスを受けたい方は、完全無料で相談やアドバイスを受けられるエージェントを利用するのが賢い方法です。怪しいイメージがありますが、法律によってお金がかからない仕組みにいなっており、安全なサービスです。なぜ無料で利用できるのかの秘密もしっかり説明しているので、良ければ覗いてみてくださいね↓

「栄養士向け転職サイト口コミ高評価7選!新卒から経験者まで強い求人多数|筆者の失敗談もシェア」

管理栄養士を離職した場合の同業種転職の難易度は?

管理栄養士の同業種転職の場合、難易度は各職場によりさまざまです。

管理栄養士のおもな就職先

管理栄養士として活躍できるおもな職場は以下のとおりです。

・給食委託会社
・医療施設
・介護福祉施設
・調剤薬局・ドラックストア
・保育園・幼稚園
・学校
・役所・保健所など(公務員)
・食品メーカー
・製薬メーカー
・フリーランス(ライター・料理講師など)

管理栄養士の職種ごとの転職の難易度ランキング(求人倍率)

厚生労働省が発表している2022年度の業種別の新規求職者数と新規求人数をもとに求人倍率を算出しました。

求人倍率は、仕事を探している人1人に対して何件の求人があるのかを示す値です。

求人倍率が高いほど、人手不足の傾向があり、転職の難易度が低いといえるでしょう。

就職の難易度が低い順 業種 おもな職場・職業 求人倍率
職業計(平均) 職業全体 2.1
1位   介護サービスの職業 介護施設 5.6
2位   家庭生活支援サービス 出張料理 4.7
3位   飲食物調理の職業 給食委託会社・飲食店 4.3
  4位   その他の保健医療 病院・クリニック 3.2
  開発技術者 食品・製薬メーカーの開発 3.2
  営業の職業 食品・製薬メーカーの営業 3.2
  情報処理・通信技術者 ライター 3.2
5位   教育の職業 学校 1.7
6位   製造技術者 食品・製薬メーカーの製造 1.2
7位   研究者 食品・製薬メーカー・大学の研究室 0.6

参照:「一般職業紹介状況(職業安定業務統計):雇用関係指標(年度)」/厚生労働省 をもとに作成

2022年の日本の産業全体の求人倍率は、2.1倍です。

栄養士・管理栄養士が勤める職場の求人倍率は、「介護施設」が5.6倍、「給食委託会社など」が4.3倍であり、人手不足で転職しやすいと見られます。

一方で、「食品・製薬メーカーなどの製造・研究」は求人数が少なく、難易度が高いといえるでしょう。

また、給食委託会社から直営病院への転職の難易度については

「栄養指導未経験」の委託管理栄養士から直営病院に転職!経験者を抑えて内定をGETした秘訣とは?」

の記事内で取り上げていますので、参考にしてみてください。

管理栄養士の資格はほかの職場でも活かせる?

管理栄養士で培った知識や経験は、専門性が高いため、美容・健康分野での需要が高いでしょう。

例えば、美容サロンのスタッフとして、美と健康のアドバイスをしたり、ライターとして美容・健康の記事を書いたりする仕事もあります。

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

私は、管理栄養士の経験を活かして、現在ライターとして活動しています。健康コラムの執筆や監修・レシピの提供など、管理栄養士の専門性が付加価値となり依頼されるケースが多いですよ。

管理栄養士の資格を活かした転職や異業種へのチャレンジを含めたキャリアプランについては

「【管理栄養士のキャリア形成】実体験や他業種転職への事例も紹介」

にて、詳しく紹介しています。

まとめ

管理栄養士は、大変な仕事ではありますが、環境によってはやりがいの大きい職業です。

今いる職場が辛くても、自信を失わないでください。管理栄養士は、さままな働き方があり将来性のある職業です。

管理栄養士だけに関わらず選択肢は無限にあります。

あなたが自分らしく働ける居場所は必ずあるので、少し視野を広げてみるとよいでしょう。

管理栄養士が感じる「大変さ」とその対処法については

「管理栄養士が抱える「大変さ」と対処法とは?他の職場の事情も知ってキャリア設計に役立てよう! 」

にて綴っています。ぜひ参考にしてみてください。

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