【管理栄養士の円満退職】良い&悪い辞める理由と行動手順を伝授!退職金で損しないポイントや筆者の額も公開!

キャリア

※本記事は、プロモーションを含みます。

「退職したい」と考え始めた栄養士・管理栄養士さんへ。

できる限り円満に、退職金はしっかりもらって退職したいですよね。

今回は、円満退職につなげるための退職理由具体的な行動の流れやってはいけないポイントをお伝えします。

気になる退職金の目安や、筆者が実際にいただいた退職金の金額も赤裸々公開していますよ。

私が正社員からパートに変更した際の思わぬ落とし穴についても取り上げているので、損のないように参考にしてみてくださいね。

管理栄養士の退職理由と円満退職の流れ

管理栄養士のおもな「退職理由」と「円満退職の流れ」を大まかにまとめてみました。(詳細を記した記事リンクは、下部で紹介しています)

管理栄養士のおもな退職理由5つ

1.仕事内容がキツイ
2.スキルアップが見込めない
3.人間関係の悩み
4.仕事量に対して給料が安い
5.プライベートや家庭との両立が難しい
フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

給食委託会社に勤めていた頃に、1~5のすべてを経験しました。どれも退職の要因となりましたね(^-^;

管理栄養士の大変さの詳細やその対処法については↓にて綴っています。ぜひ、参考にしてみてください。

「管理栄養士が抱える「大変さ」と対処法とは?他の職場の事情も知ってキャリア設計に役立てよう! 」

円満退職のための7ステップ

つぎは、円満退職するための具体的な行動の流れをみていきましょう。
1.キャリアプランを見つめ直す
2.早めに上司に退職の意志を伝える
3.退職日を決める
4.退職届を提出する
5.引継ぎをしっかりする
6.業者など取引先に挨拶をする
7.ロッカーやデスクをキレイにする

また、円満退職をするために、職場に菓子折りを渡そうかどうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

つぎは、菓子折り事情についてみていきましょう。

管理栄養士を退職する際には菓子折りは必要?

退職時に菓子折りを渡す明確な決まりはありませんが、日本には退職時に菓子折りを渡す風習があります。

円満な退職のためには、菓子折りを添えて最後のあいさつをするのが望ましいでしょう。

【菓子折りを渡すメリット】
・お世話になった人に感謝の気持ちを伝えられる
・退職後も良好な関係を築きやすい
・「心遣いができる人」という印象を与えられる
・自分も気持ちよく退職できる
【菓子折りを渡すデメリット】
・お金がかかる
・選ぶ時間を要する
フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

菓子折りを渡すには時間とお金が必要ですが、「やっぱり渡すべきだった」と後悔するよりも、渡して最後を気持ちよく退職したほうがメリットが大きいと思います。

X(旧Twitter)上では、興味深いこんなポストが!

関わりが少ない部署には「あいさつのみ」が多数派

関わりの薄い部署には、あいさつのみ」の人が42.9%と多いようです。

とはいえ、「あいさつ+菓子折りを渡す」派の人も35.7%いるので、価値観に合わせて決めるとよいでしょう。

フリー管理栄養士emimi
元給食会社の管理栄養士emimi

私が給食委託会社を退職したときは、厨房のスタッフ・施設職員・ヘルプ先の事業所のスタッフに菓子折りを持って挨拶しました。

 

数が多いだけにお金もかかりましたが、気持ちよく退職できたのでよかったと思っています。

円満退職の流れはわかったけれど、「退職理由をどう伝えたらスムーズで印象よく辞められるのか?」も悩みどころですよね。

つぎは、円満退職につなげるための「使える/使えない退職理由」についてご紹介します。

「良い」&「悪い」管理栄養士の退職理由

退職には、何かしらの不満はつきものです。しかし、ありのままに不満をぶつけたところで改善される訳ではありません。

残りの勤務の雰囲気が悪くなるよりも、”建前”を上手に使って円満退職につなげるほうがよいでしょう。

「良い」退職理由

上司に伝える際に、望ましい退職理由をご紹介します。

①スキル・キャリアアップのため

退職理由として「目標や夢のためにスキル・キャリアアップしたい」と伝えられた上司は、引き止めにくいはずです。

今の職場の業務ではできない内容であれば、なおさらでしょう。

大切なのは「今の職場への不満が退職理由ではない」「職場にはお世話になったけれど、目標や夢を叶えたい」といった前向きさを示すことです。

具体的な「スキル・キャリアアップ」の退職理由の例をご紹介します。

・新たな学びのために進学したい
・経験を活かしてほかの業界へチャレンジしたい
・専門性を極めるために勉強したい
・海外留学したい
・起業・独立したい

②家庭の事情のため

家庭の事情は会社が介入できないので、スムーズに受け入れてもらいやすいでしょう。

退職理由が不満しか思い当たらない場合は、家庭の事情であれば伝えやすいかもしれません。

具体的な「家庭の事情」の退職理由の例をご紹介します。

・実家の家業を手伝うため
・親の介護に専念するため
・引っ越すため
・結婚して専業主婦になるため

③体調不良のため

仕事のストレスによる体調不良の場合は、休養で回復するケースがほとんどです。

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

私は以前、仕事のストレスにより思考スピードが急降下。仕事にも支障を来していると判断して精神科に行き「うつ病」と診断されました。

 

なかなか休めない職場だったので、「これで休める…」とホッとしたのを覚えています。(当時は自分のなかで退職の選択肢はなかった)

 

その後、診断書を持って上司に相談し、スムーズな流れで休養手続きへ。傷病手当金を受給しながら6カ月間の自宅療養をして回復しました。

上記の私のケースでは「退職」の意志がなかったため、休養に留まっていますが、診断書があれば「退職」もスムーズに受け入れてもらえるでしょう。

具体的な「体調不良」の退職理由の例は以下です。

・「○○(病名)」の診断書をもらった
・体調不良が続いているので、静養したい
・周囲から休養するよう勧められている

「悪い」退職理由

円満退職を望むなら、”直球の本音”は控えましょう。印象を悪くしたり、トラブルになったりして、残された勤務期間の職場のムードが悪くなる可能性があります。

具体例をみていきましょう。

職場への不満

職場への不満を伝えたところで、スムーズに改善に向けて動いてくれる会社はほとんどありません。

退職を考えている方のなかには「どうにか職場を良くしたい」と、上司に職場の問題や改善点を相談してきた人もいるはずです。しかし、何も変わらない現状に嫌気がさしているケースも多いでしょう。

今まで相談を受けていた上司には、職場の不満は伝わっているはずです。

改めて退職を切り出すときには、”角の立たない建前”を用いて振る舞うのがスマートでしょう

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

私は以前の職場でチーフだったので、調理員さんから出る不満や悩みをよく聞いていました。

 

改善できる点は、仕組みを見直しましたが、上司の力を借りないと解決できない問題もあります。

 

しかし、相談に応じない・聞いても受け流されて終わり。そんな状態が続いたため、諦めました(^-^;

 

退職を考える一因になりましたね。

具体的な「職場の不満」の退職理由の例を紹介します。

・仕事内容がキツイ
・休みや有給が取れない
・給料が安い
・人間関係のトラブル
・残業が多い
・会社に将来性を感じない
・経営理念や社風に共感できない
・評価内容が妥当ではない
・希望の勤務地ではない

勧誘を受けている

管理栄養士の知人や友人から「うちの職場に来ない?」と誘われるケースもあるでしょう。

しかし、今勤めている会社側の立場からすると「今まで育ててきたのに、ほかに行くなんて無礼だ」と思われるリスクがあります。

管理栄養士の世界は意外と狭いので、トラブルを避けるためにも上司に伝えるのは避けましょう。

具体的な「勧誘を受けている」内容の退職理由例は以下です。

・ほかの病院にヘッドハンティングされた
・引き抜きの誘いがあり、今よりも好条件を提示された

管理栄養士の退職金について

退職のタイミングは、退職金も考慮して考えたいですよね。管理栄養士の退職金事情についてご紹介します。

退職金をもらうための最低勤続年数は?

退職金の受給要件は、各会社が独自で定めているので、就業規則を確認しましょう。

2022年に東京都産業労働局が行った調査では、「勤続3年」を受給要件とする会社が多いようです

【退職金の最低勤続年数の受給要件】

退職理由 1年未満 1年 2年 3年 4年 5年以上
自己都合 2.5% 18.0% 11.2% 51.5% 1.6% 8.9%
会社都合 9.3% 24.7% 9.1% 32.4% 1.3% 6.0%

参照:「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)第1表 調査対象企業の状況」/東京都産業労働局

勤続年数ごとの退職金の目安は?

管理栄養士の勤続年数ごとの退職金の目安は以下のとおりです。

勤続年数 自己都合の退職金 会社都合の退職金
1年 10.3万円 21.1万円
3年 27万円 46万円
5年 53.2万円 84.5万円
10年 142.1万円 207.7万円
15年 289.7万円 385.7万円
20年 507.8万円 619.1万円
25年 774.2万円 883.3万円
30年 999.6万円 1128.3万円
35年 1192.6万円 1353.2万円
40年 1250.2万円 1389.4万円

参照:「2015年版 病院 職種別モデル退職金実態資料」/医療経営情報研究所

勤続10年の管理栄養士の退職金相場は、自己都合の退職金142.1万円、会社都合の退職金207.7万円ですt。

一方で、2020年に東京都が行った調査では中小企業の勤続10年の退職金の平均は自己都合退職金113.5万円会社都合退職金148.3万円でした。

一般の中小企業と管理栄養士を比較すると、管理栄養士のほうが自己都合の退職金は28.6万円、会社都合の退職金は59.4万円高いようです。

勤続5年時点で受け取った私の退職金は〇円

私は、約10年務めた給食委託会社から退職金を受け取った経験があります。

退職時にいただいた訳ではなく、正社員からパートに雇用形態を変更したときに支給されました。

というのも、約7年間正社員として勤めた時点で、家庭との両立のために一旦パートに雇用形態を変更したんです。

産休・育休の期間を除いた期間(約5年)が加入期間として計算されており、脱退一時金として278,100円が支給されました。

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

当時は、パートへの変更で退職金が出るとは思ってもおらず、ビックリしました!(軽くショック…)

 

就業規則を読み込めば、書いていたのでしょうけれど…。

 

正社員からパートに変更しようと考えている人は、ご注意ください!

 

とくに勤続10年を超えると退職金が跳ね上がる傾向があるので、計画的な雇用形態の変更をおすすめします。

前述した管理栄養士の勤続年数5年・自己都合の退職金の相場が53.2万円と私の退職金を比較すると、私の退職金は25.3万円も安いですね(^-^;

田舎住まいも影響しているかと思います。

管理栄養士の退職金制度の代表的な形態は?

会社によって導入している退職金制度は異なります。退職時や転職先を選ぶ際のチェックポイントにもなるので、みていきましょう。代表的な3つをご紹介します。

会社独自の年金・退職金

自社の生命保険や内部保留により年金や退職金を独自に設定しており、給付額や受給要件はさまざまです。

退職金を独自にまかなえる会社は、基盤が安定しており、給付額が手厚い傾向があります。

給付方法は、退職時の退職一時金のみです。

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

前述の私が給食委託会社で正社員からパートに変更した際に受け取った一時金は、こちらに該当すると思われます。

雇用形態の変更は、退職(脱退)扱いになる場合があるようです。

確定拠出年金(企業型DC)

確定拠出年金(企業型DC)は、年金(老齢給付金)だけでなく退職時の脱退一時金としても受け取れます。

受給方法に関わらず所得控除の対象となり、節税対策になる点がメリットです。

受給要件として原則60歳以上とされており、運用結果により受給額が変動します。

60歳以前に退職する場合は、移管手続きが必要です。転職先が確定拠出年金(企業型DC)を導入していれば、そちらに移管をします。

なければiDeCoに移換して、60歳以上になるまで掛け金を積み立てていく仕組みです。

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

私が以前勤めていた給食委託会社は未導入でした。しかし、知人が勤めていたほかの給食委託会社では導入されており、知人が転職した際にiDeCoに移換したといっていましたよ。

確定給付企業年金(DB)

確定給付企業年金(DB)も年金(老齢給付金)だけでなく、退職時に一時金としても受け取れます。

受給要件はさまざまなケースがあり、「加入1ヵ月以上・年齢制限なし・休職時にも給付できる」といった良心的な要件を設定している場合もあります。

給付額は、公的年金等控除または退職所得控除が適用され、税制優遇の対象です。

退職金が支払われるのはいつ?

退職金の支給日は、会社により異なるため、就業規則を確認しましょう。

ただし、従業員が退職金請求をした場合には、会社は請求日から7日以内に支給するように義務付けられています。

万が一、会社に相談しても退職金が支払われない場合には、社労士や労働基準監督署に相談しましょう。

退職金に税金はかかるの?

退職金には税金がかかります。ただし、優遇制度があるため、退職金の全額に課税されるわけではありません。

「脱退一時金」として受け取る場合

勤続年数に応じて定められた退職金所得控除額を差し引けます。

計算式は、以下のとおりです。

勤続年数20年以下の場合
40万円×勤続年数(※最低でも80万円の控除)
例)勤続年数5年の場合:200万円の控除
勤続年数20年以上の場合
800万円+70万円×(勤続年数-20)
例)勤続年数25年の場合:1,150万円の控除

「年金」として受け取る場合

年金として受け取る場合は、ほかの所得と合算して所得控除(基礎控除・配偶者控除など)の対象となります。

給付時点までの運用益が加算されるので、一時金受け取りと比較して、給付総額が多くなるのがメリットです。

しかし、毎年課税されて社会保険料額にも反映されるため、状況に応じて受給方法を選択しましょう。

退職金は年収に含まれるの?

「退職金」は、年収に含まれません。
年収とは、1年間の収入をさします。

【年収に含まれるもの】
・お給料
・ボーナス(賞与)
一方で、退職金は一時的な収入にあたります。
退職金は、老後の生活を支えるための資金です。退職金を通常の所得と同じ扱いにしてしまうと、税金の負担が増えて生活を圧迫してしまうため区別されています。
つまり、退職金は税制優遇される特別枠なので、年収には含まれないのです。

まとめ

損することなく、円満に退職するには、計画性が重要です。本音と建前をわきまえて退職理由を伝え、現場に迷惑をかけないように配慮する必要があります。

退職金についても支給タイミングや金額・課税の仕組みを考慮したうえで退職時期を決めるのがおすすめです。

ご紹介した内容を実践することで、心置きなくスッキリした気持ちで退職できるでしょう。

転職をお考えの方は↓の記事も参考にしてみてください。

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