【2024最新版】管理栄養士の平均年収は390万!都道府県・学歴・職場別の給与は?私の明細も公開中

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※本記事は、プロモーションを含みます

管理栄養士の平均年収は約390万円とされていますが、これが高いのか低いのか、現場で働く方々の実感はさまざまです。

本記事では、年齢別・地域別・職域別の収入データを詳しく紹介し、さらに筆者自身の経験談を交えて、管理栄養士のリアルな年収事情キャリア設計のヒントをお届けします。生涯年収の計算や男女別の収入差、ボーナスの実態についても解説し、やりがいと収入のバランスを見直すための材料を提供します!

栄養士(管理栄養士も含む)の平均年収は「約390万円」

管理栄養士の年収の推移

(参照:「職業情報提供サイト」/厚生労働省)

令和5年の賃金構造基本統計調査によると、養士(管理栄養士も含む)の平均年収は、約390万円でした。

3年前と比較して16万円アップしており、月収で換算すると約1万3,000円の増加です(賞与を考慮しない場合)。

しかし、物価の上昇や税負担の増加もあるため、年収アップを実感している管理栄養士は少ない様子↓。

同調査によると、日本の民間企業に勤める正社員の平均年収は約432万円でした。つまり、栄養士・管理栄養士は、ほかの職業よりも年収が低い傾向があるのです。

栄養士(管理栄養士も含む)の年齢別の平均年収は?

令和5年度栄養士・管理栄養士の年齢別の年収

令和5年度栄養士・管理栄養士の年齢別の年収(医療・福祉の他業種も含む金額)(参照:「職業情報提供サイト」/厚生労働省)

令和5年の賃金構造基本統計調査によると、栄養士(管理栄養士も含む)の年齢別の平均年収は、上記のように推移しています。

・20~24歳:約303万円
・25~29歳:約343万円
・30~34歳:約377万円
・35~39歳:約401万円
・40~44歳:約405万円
・45~49歳:約440万円
・50~54歳:約459万円
・55~59歳:約548万円(ピーク) 

より詳細な年齢別の年収や平均月収やボーナスなどは

「【年齢別に公開】管理栄養士&栄養士の年収や手取り・ボーナス 他業種との時給比較や学歴差は?」

にてご紹介しています。

栄養士(管理栄養士も含む)の平均月給は「約27万円」

管理栄養士の月給別の人口割合

参照:「職業情報提供サイト」/厚生労働省

令和5年のハローワーク求人統計データによると、栄養士(管理栄養士も含む)の平均月収(求人賃金:月額)は、約22万円でした。一方で、令和5年の賃金構造基本統計調査による全国平均の栄養士(管理栄養士も含む)月給は約27万円と統計されています。

<両者の統計で年収額に差が生まれる理由>
ハローワーク求人統計データは「募集段階での給与額」、賃金構造基本統計調査は「実際に支払われた給与額」を基にしているため、これらの違いが月収の差を生む主な原因です。また、サンプルの偏りや非正規雇用の割合・手当の扱いの違い考えられます。

月給から所得税や住民税・社会保険料などを控除した金額が手取り額になります。一般的に手取りは 約75%~85% になるとが一般的です。控除される割合は約15%~25%であり、手取りは約20万円になるケースが多いようです。

フリー管理栄養士emimi
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筆者である私の給食委託会社に勤めていたころの実際の給与明細

「管理栄養士の年収が高い職場トップ3!私のリアル給与明細も公開」

にて赤裸々に公開しています。1年目と8年目の比較をしているので、昇給や手当にどんな変化があるかもわかるので、参考にしてみてください。

栄養士(管理栄養士も含む)の平均ボーナス額は?(リアルな明細書も公開)

「月収が安い」と叫ばれる管理栄養士ですが、ボーナスはどうでしょうか?全国平均と、筆者のリアルなボーナス明細をみて検証してみましょう。

栄養士・管理栄養士の平均ボーナス額は?

「令和5年賃金構造基本統計調査」による栄養士(管理栄養士を含む)の平均ボーナス(賞与)は、約68万円です。

emimi
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私が新卒で入社した給食委託会社での初めてのボーナスは、入社後1年未満だったので、確か1万円くらい?だったような。同時期に栄養士養成学校に就職した同期の友人が「10万円ほど初ボーナスが入った!」と言っていて、ショックを隠せませんでしたね(^^;)

「給食委託会社」2年目栄養士のリアルなボーナス明細書

筆者が以前正社員として勤めていた給食委託会社では、ボーナスが6月12月に出ていました。さらに、世帯主の場合は、10月に暖房費の支給もあります。入社2年目当時の実際の明細を確認してみましょう。

給食委託会社入社2年目の栄養士の「夏のボーナス」の給与明細(実物)

給食委託会社入社2年目の栄養士の「冬のボーナス」の給与明細(実物)

給食委託会社入社2年目の栄養士の「暖房費」の給与明細(実物)

●入社2年目当時(管理栄養士資格は未取得)
・毎月の基本給:127,200円
<ボーナス(賞与)>
・6月:127,200円×1.5か月分=190,800円
・12月:127,200円×1.6カ月分=203,520円
合計:394,320円(3.1カ月分)
<暖房費>(世帯主のみ)
・10月:45,000円1年間のボーナス+暖房費の合計
397,320円+45,000円=442,320円
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フリー管理栄養士emimi

栄養士の年収やボーナスは、お住いの地域によっても大きく異なります。つぎは、都道府県別の平均年収を見ていきましょう。

給食委託会社のボーナス事情や待遇については下記にて説明しています↓

「2024年【元委託栄養士執筆】給食会社8社の働きやすさ徹底比較!給料や特色に合ったおすすめな人も紹介」

栄養士(管理栄養士も含む)の都道府県別平均年収ランキング(月収・ボーナスも)

令和5年の賃金構造基本統計調査をもとに栄養士(管理栄養士も含む)の都道府県別年収を高年収な順番でランキングにしてみました。月給ボーナス(賞与)についても併記しています。あなたのお住まいは何位ですか?

<栄養士(管理栄養士も含む)の都道府県別の年収ランキング|月給・ボーナスも掲載>

順位 地域 年収(万円) 月給(万円) ボーナス(万円)
平均 全国 390 27 68
1 和歌山 470 32 86
2 愛知 445 30 84
3 東京 436 30 74
4 長崎 425 29 75
5 新潟 425 28 85
6 大分 421 27 95
7 神奈川 420 30 64
8 大阪 419 29 71
9 福島 416 28 84
10 山口 408 27 79
11 佐賀 399 27 78
12 茨城 397 28 61
13 山梨 395 28 54
14 埼玉 395 28 64
15 三重 394 28 63
16 宮崎 391 25 94
17 静岡 390 27 71
18 群馬 390 26 78
19 奈良 388 26 73
20 広島 386 27 65
21 沖縄 384 27 66
22 島根 383 26 71
23 香川 383 26 71
24 岩手 381 26 67
25 愛媛 379 25 78
26 栃木 377 26 67
27 石川 375 25 79
28 福井 372 25 75
29 兵庫 370 25 70
30 高知 369 25 70
31 福岡 365 25 65
32 岐阜 363 24 75
33 長野 361 25 63
34 千葉 360 25 57
35 岡山 360 23 80
36 富山 357 25 60
37 北海道 353 24 60
38 秋田 352 25 55
39 京都 350 25 49
40 熊本 346 23 65
41 山形 342 24 50
42 滋賀 341 24 48
43 宮城 336 24 52
44 鳥取 333 23 52
45 鹿児島 333 23 58
46 徳島 308 22 48
47 青森 278 20 40

参照:「令和5年賃金構造基本統計調査」/厚生労働省をもとに作成

<上記の月収・ボーナスの定義>
■月給
労働者に対して毎月定期的に支払われる現金給与の総額。
含まれる内容:基本給、手当(通勤手当、残業手当、役職手当など)
■ボーナス
毎月の給与とは別に、年に数回支給される賞与(ボーナス)や一時金などの特別給与。
含まれる内容:夏・冬のボーナス、業績に応じた一時金、その他の特別手当(例: 暖房手当など)

一番低年収だったのは、青森県で278万円でした。一方で一番高年収だったのは和歌山県で470万円です。なんと地域によって192万円もの年収差があります。

年収の地域差は、物価・生活コスト、雇用機会、施設の規模、業種、公務員か民間か、地域経済の影響など、複数の要因が重なって生じています。この差は、都市部と地方の経済環境や雇用機会の違いを反映しているといえるでしょう。

栄養士(管理栄養士も含む)の企業規模別の年収・月給・ボーナス推移

企業規模 平均年収 平均月給 平均ボーナス 平均残業
大企業 417万円 28.5万円 74.5万円 13時間
中企業 372万円 25.5万円 65.8万円 5時間
小企業 375万円 25.7万円 66.8万円 3時間
平均 390万円 26.8万円 68.4万円 6時間

参照:「令和5年賃金構造基本統計調査」/厚生労働省をもとに作成

物知りなお姉さん
キャリアアドバイザー

大企業は資本力や収益性・待遇の充実・労働環境の整備・人材競争力の確保など多くの側面で有利な立場にあります。そのため、年収やボーナスなどの水準が中小企業より高くなりやすい傾向が。しかし、平均残業時間が多いのも無視できません。最近は、中小企業でも専門性の高い業務や魅力的な福利厚生を提供する企業は増えてきていますよ。

栄養士(管理栄養士も含む)の男女別の平均年収・月収・ボーナスは?

男女別の年収・月収・ボーナスは下記のとおりです。

<栄養士(管理栄養士も含む)の男女別の年収・月給・ボーナス>

項目
年収 451万円 385万円
月給 31万円 26万円
ボーナス 78万円 67万円
残業 12時間 6時間

参照:「令和5年賃金構造基本統計調査」/厚生労働省をもとに作成
※平均年齢:38.3歳(男38.2歳、女38.3歳)
※勤続年数:9.3年(男10.5年、女9.2年)のデータ
※従業員数10人以上の企業のデータ

男性の平均年収は451万円、女性は385万円でした。男性のほうが66万円(月額で5.5万円ほど)上回っているようです。男性のほうが残業時間が多い点が年収差に表れているでしょう。

emimi
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栄養士は圧倒的に女性が多いですね。栄養士は低年収だといわれているので、現場では残業代を稼いで、家族を支えている男性栄養士もいましたね

豆知識:栄養士は女性が9割以上!男性が少ない理由は?

栄養士の男女比

参照:「令和5年賃金構造基本統計調査」/厚生労働省をもとに作成

令和5年度に発表された栄養士(管理栄養士も含む)の男女の就業比率は、女性約93%に対して男性は約7%に留まっています。

栄養士は圧倒的に女性が多い理由は、栄養士は「食事管理」という家庭的な役割と結びつき、女性向け職業としての歴史があるのが一因です。また、夜勤が少なく結婚・出産後も働きやすいライフスタイルに適している点も挙げられるでしょう。

栄養士に男性が少ないのは、「女性の仕事」という固定観念が強く、職業選択の段階で男性の選択肢に入らない点が考えられます。

フリー管理栄養士emimi
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そういえば、私が通った栄養士養成学校は女子校でした。栄養士は「食事の管理」という側面から、伝統的に家庭内労働と結びつき、女性の役割と見なされてきた歴史の名残が現在も残っているのですね。

管理栄養士の職域別の平均年収ランキング

管理栄養士の職域別の年収

参照:「令和5年賃金構造基本統計調査」/厚生労働省をもとに作成

管理栄養士の年収は、職場によって大きく差があります。ランキング形式でご紹介していきましょう。

順位 職域 年収
1位 研究(教育) 550万円
2位 行政 450万円
教育(食育) 450万円
3位 医療 350万円
企業 350万円
福祉 350万円
給食 350万円
4位 フリーランス 150万円

参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表 8.職域別年収」/厚生労働科学研究成果データベース

高年収のトップには「研究(教育)分野」550万がランクインしています。大手の食品メーカー化粧品メーカー・大学の研究室など職場の種類はさまざまです。

続いて、「行政」「教育(食育)」450万で公務員職が多くを占める分野が同額2位となりました。

その他の職域は、横ばいで350万ほど。フリーランスは150万と厳しい結果となっています。

管理栄養士の職場(職域)別の年齢ごとの年収については↓

「【年齢別に公開】管理栄養士&栄養士の年収や手取り・ボーナス 他業種との時給比較や学歴差は?」

年収の高い職場(職域)のランキングは↓で紹介しています。

「管理栄養士の年収が高い職場トップ3!私のリアル給与明細も公開」

管理栄養士の最終学歴別の平均年収は?

管理栄養士は大学を卒業した場合や短大を卒業した場合など、最終学歴によって年収の違いはあるのでしょうか?

最終学歴 年収中央値
専門学校 350万円
短期大学 450万円
専攻科 350万円
大学 350万円
大学院(修士) 450万円
大学院(博士) 650万円

参照:「管理栄養士の学歴及び職域と年収に関する疫学調査 表7.最終学歴別年収」/厚生労働科学研究成果データベース

上記の表は大学院(博士)卒が650万円と一番高年収でした。次いで、大学院(修士)と短大卒が450万円で2位となっている理由は、調査対象の短大卒の栄養士の平均年齢が47歳ほどであったのに対し、大学卒は7割が0~30代を占めていたためと考えられます。

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短大卒が管理栄養士を取得するには、卒業後に2年以上の実務経験を積んでから国家試験に合格する必要があります。一方で大卒入社の方はほとんどが管理栄養士なので、資格手当に違いが生まれそうですね。

栄養士・管理栄養士の平均的な初任給は?

短大卒や大学卒の栄養士・管理栄養士の初任給(新卒)を、会社の規模別に下記の表にまとめてみました。

企業規模 新卒栄養士
短大卒 大学卒
500人以上 152,943円 180,276円
100~499人 161,370円 180,539円
企業規模計(平均) 155,105円 180,454円

参照:「令和5年職種別民間給与実態調査 表3  初任給関係職種の職種別、地域別平均初任給月額」/厚生労働省

上の図のとおり、令和5年における短大卒の栄養士の初任給は155,105円大学卒の栄養士の初任給は180,454円なっています。

大学卒のほうが25,349円高いのは、学歴により基本給に差がある点や、大卒の場合、管理栄養士資格手当がつくといった点が考えられるでしょう。

フリー管理栄養士emimi
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私の初任給は10年以上前ですが、短大新卒・給食委託会社・残業なしで月給(手当や交通費なども含む金額)12万円ほどだった記憶があります。

栄養士(管理栄養士も含む)の生涯年収は「1億9780万円」

栄養士の生涯年収

栄養士や管理栄養士が生涯で稼ぐ年収は、約1億9780万円と推定されます。この金額は、下記の条件を基に算出されています。

<計算条件>
平均年収:企業規模別のデータを参考に、390万円と仮定。
就業期間:22歳から60歳までの38年間働く想定。
昇給率:経験に応じて、毎年1.5%ずつ増加。
ボーナス・残業代:すべて年収に含む形で計算。
<ポイント>
初年度の年収:390万円からスタートし、昇給を加味。
勤務先の規模や業種によって差が出る可能性あり(病院、学校、企業など)。
<注意点>
実際の生涯年収は、勤続年数や職場環境、昇給率によって上下するため、この金額は目安として参考にしてください。

キャリア設計を考える際、この数値を基準に将来のライフプランを立てるのがおすすめです!

あなたらしくキャリアアップを目指そう

栄養士・管理栄養士の年収や生涯賃金は、職場環境や地域・職域によって大きく差がある点が特徴です。自分のキャリアプランを設計する際は、平均年収や生涯賃金を参考にしつつ、昇給率や福利厚生、さらには自分が目指すライフスタイルとのバランスを考慮しましょう。

また、地域や企業規模で待遇が異なるため、転職やキャリアアップを視野に入れるのも有効です。自身のスキルを高めるために資格取得や専門性を磨き、長期的な収入アップを目指す戦略も重要と言えるでしょう。

あなたが管理栄養士としてやりがいを持ちながら、もしくはほかの職種で、より自分らしくいられる道が必ずあります。詳しくは

「【管理栄養士のキャリア形成】実体験や他業種転職への事例も紹介」

にて綴っているので、ぜひそちらも併せて読んでみてください。

 

 

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