【休みが月4日未満】の管理栄養士は要注意!?休日を増やす方法やクリーンな職場を紹介

キャリア

※本記事は、プロモーションを含みます。

「休みが満足に取れない…」と不満を持つ管理栄養士は多いのではないでしょうか。

「趣味や恋愛・プライベートを楽しむ余裕もないくらい、仕事漬けになっている」という声もよく聞きます。

休日が月4日未満の場合は、労働基準法に違反する可能性があるので決まりを確認してみましょう。

筆者である私emimiも家族との時間が取れずに悩み、試行錯誤してきたので、経験も交えながら休みを増やす方法をお伝えします。

土日祝休みの職場についても紹介しているので、今後の参考にしてみてくださいね。

管理栄養士の休みは「労働基準法」で守られている

ブラックな現場で働く管理栄養士も多いと聞きますが、私たちの労働環境は法律で守られています。

労働時間・休憩・休日の法律の決まりとは?

厚生労働省により、労働時間や休日について定められています。

■労働時間
1日8時間週40時間を超える労働は原則NG

■休憩
・労働時間6時間以上の場合:45分以上
・労働時間8時間以上の場合:1時間以上

■休日
毎週1日以上または4週に4日以上

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

病院でパート勤務していた時は、6時間以上働くと45分間の休憩を取らなければならず、帰宅が遅くなるので、5.5時間勤務にしたり調整していましたね。

上記以上働く場合は、労働者と会社間で36協定(労働基準法36条)を結ぶこととされています。

残業の法律の決まりとは?

36協定により原則認められている残業時間は下記です。

■残業
月45時間まで年間は360時間まで

万が一、月45時間以上の残業が発生する場合は、特別条項として年に6回までは上限を超えての残業が許されています。(休日労働を除いて年間720時間まで)

休日労働(休日出勤)とは、本来休みである日に出勤して労働することです。休日労働は残業時間にカウントしません。

なお、残業と休日労働をした場合は割増賃金が支払われるよう定められています。

■残業(時間外労働)
時給換算で1.25倍

■休日労働(休日出勤)
時給換算で1.35倍

給与明細には、以下のように記されます。私emimiの給食委託会社に勤めていた頃の実際の給与明細を確認してみましょう。

emimiの給食委託会社勤務時代の実際の給与明細(転載・二次利用不可)

当時は、週休2日の条件で働いていたので、月22日の勤務日数分の対価が本給となります。

■本給 154,800円
月22日×8時間=176時間分の給与

■時間外125%(残業)31,210円
・通常時給1,248.4円×20h×1.25=31,210円
・31,210円÷20h=残業時の時給1561円

■休日135%(休日出勤)32,022円
・通常時給換算1,248.4円×19時間×1.35=32,022円
・32,022円÷19h=残業時の時給1686円

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

残業や休日出勤をすると時給が優遇される仕組みなんですね。

上記を超えて働くと、会社に6カ月以内の懲役または30万円以下の罰金が科されます。ブラック企業にお勤めの場合は、労働基準法を盾に自分の身を守りましょう。

年次有給休暇の法律の決まりとは?

年次有給休暇は、以下のように付与条件が定められています。

■有給の付与日数
●(A)6カ月間以上の継続勤務+(B)Aの8割以上を出勤した場合
10日(分割または継続)

●6カ月の継続勤務以降
・継続勤務1年ごと: +1日づつ
・継続勤務3年半以降:+2日づつ
を増加した日数(MAX20日

なお、2019年より「年に10日以上有給がある人は、最低5日は必ず有給休暇を消費してください!」と義務付けがされています。

(参考:「年5日の年次有給休暇の確実な取得わかりやすい解説」/厚生労働省)

管理栄養士の「休み」の実態は?

管理栄養士のお休みは満足にとれているのでしょうか?リアルな声と、統計データから実態を探っていきましょう。

栄養士の「休み」に関するリアルな声

X(旧Twitter)では、さまざまな声が飛び交っています。

直営で休みが多い。でも事務作業をこなすのが大変

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

栄養士は、「給食管理」や「栄養指導」のイメージが強いですが、厨房スタッフのシフト管理も業務の一つです。休みが多いのは嬉しいけど、その分前倒しでやらなければならない事務作業があるんですよね💦

委託でも栄養士が複数人いる現場は有給も取れる

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

給食委託会社は、配属先によっては欠員が無く、しっかりお休みも休憩も取れる勤務先もあります。大規模な施設だと管理栄養士が複数配属されるので、安心感がありますね

365日稼働の給食施設では、元日も仕事がある

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimii

365日稼働している給食施設では、年末年始に調理スタッフの休み希望が殺到するので、責任者である栄養士が出勤することが多いです。
でも、三が日出勤は、特別手当がついたり、豪華な食事が出る現場もあったので、よいこともありました(^^♪

シフト制で「希望休は月に2日まで」はキツイ

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimii

以前勤めていた給食委託会社はシフト制で「希望休は原則月2日まで」とルールが決まっていましたね。もちろん、土日祝休みたい場合もあるので、現場の兼ね合いをみて調整していました。

「日祝休み+早番なし」は贅沢!?

フリー管理栄養士emimi
元保育園の管理栄養士emimii

保育園でも勤務経験がありますが、保育園は基本的に「早番なし・日祝固定給」でしたよ(^^)/

病院栄養士は固定給でも、勉強会や資格取得で忙しい

フリー管理栄養士emimi
元病院の管理栄養士emimi

確かに直営の病院勤務の時は、日祝休みでしたが、周りの先輩は土日に自費で勉強会に参加して、自己研鑽に励んでいましたね。

プライベートとの両立で悩む栄養士は多いかと思います。

正社員はパートの穴埋めに利用されることも

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

正社員は、扶養内で働くパートさんの穴を埋める役割任されますね。私は、休みを確保するためにも一時期パートに落として働いていました。

管理栄養士は休みは取れてる?

他の職種を比較すると、同等程度の休日数が確保されているようです。

正社員の管理栄養士は年間休日が105~110日前後の職場が多いとされています。なかには、年間休日120日以上を売りにしている求人もあります。

一方で、管理栄養士に関わらず、全職種における2022年の年間休日の平均は、企業は110.7日労働者平均は115.6日)でした。(参照:「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」/厚生労働省)

年間休日に含まれる休日
社員全員が取得する休日です。
例)夏季休暇・年末年始休暇・創立記念日 など●年間休日に含まれない休日
取得に個人差がある休日です。
例)有給休暇・リフレッシュ休暇・産前産後休業・結婚休暇 など

従業員が1000人以上の大企業では、年間休日116.3日(労働者1人平均119.3日)と多く、30~99人の中小企業では109.8日(労働者1人平均111.2日)と少なくなる傾向があります

大企業のほうが休みが多い傾向があるようです。

(参照:「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」/厚生労働省)

管理栄養士は有給休暇は取れてる?

お休みの面で、不自由に感じている管理栄養士が多いようですが、休みや有給はしっかりとれているのでしょうか?職域別にランキング形式で見ていきましょう。

順位 管理栄養士の職域 年休消化日数(日) 取得率(%)
1 学術研究・技術サービス 11.5 60.7
2 医療・福祉 9.9 60.3
全国平均 10.3 58.3
3 教育・学習支援 9 50.1
4 宿泊・飲食サービス 6.6 44.3

参照:「令和4年就労条件総合調査結果の概況」/厚生労働省をもとに作成

日本の平均では、労働者1人あたりの年次有給休暇の消化が10.3日で、付与された有給対して消化した割合(取得率)は58.3%でした。

「学術研究・技術サービス」「医療・福祉」分野の管理栄養士は、平均よりも有給の取得率が上回っているようです。大手の商品開発部門や病院・介護施設が該当します。

一方で、「教育・学習支援」「飲食サービス 」分野の管理栄養士では、有給をあまり取得できていない現状がうかがえます。おもに給食委託会社が該当するでしょう。

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

給食委託会社時代は、欠員で有給が使えずに無駄にしている人もいましたね。退職前や産休前にまとめて取得している人もいました。

管理栄養士の「土日祝休み」の職場とは?

管理栄養士がカレンダーどおりに土日祝で休める職場を紹介します。

幼稚園・学校

幼稚園や学校は、基本的に土日祝がお休みです。しかし、土曜日に給食参観をする場合もあるので、年に数回は出勤が必要になるケースがあるでしょう。

夏休みや冬休みは、数日間は確保されていますが、基本的には献立作成や出張などで勤務しています。

なお、保育園は土曜日も給食を提供している場合がほとんどです。行事以外は、日祝はお休みの場合が多いでしょう。

公的機関(役所・保健所など)

役所や保健所などで働く管理栄養士も土日祝がお休みの場合がほとんどです。

公立病院の場合も、給食管理は外部の委託給食会社に任せているケースが多いため、直営側は土日祝休める場合もあります。

土日祝休みの給食施設(社員食堂など)

土日祝日がお休みの社員食堂などで給食管理をする場合も基本的にカレンダーどおりに休めます。

大手の食品・化粧品メーカー

大手の食品や化粧品メーカーの営業担当の管理栄養士は、基本的に土日祝休みが多いようです。

365日稼働している工場勤務の場合は、シフト制の場合もあります。しかし、好待遇の職場なので競争率は高いようです。

管理栄養士「土日祝休み」「シフト制」のメリット・デメリット

「土日祝休み」が求められ、「シフト制」は敬遠されがちな風潮がありますが、メリット・デメリットを整理すると、自分の価値観にあったお休みパターンが明確になるでしょう。

土日祝休みの職場のメリット・デメリット

<土日祝休みのメリット>

  • 土日開催のイベントや勉強会に参加できる
  • 土日祝休みの家族友人とお出かけできる
  • 生活リズムが整いやすい

<土日祝休みのデメリット>

  • 外出先が混んでいる
  • 銀行や役所など平日営業の用事が足しにくい
  • 日曜の夜が憂うつ
フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

家族が土日祝休みなので、土日祝休みはよいですが、休みを自分で調整できるフリーランスは最強です。

平日休み(シフト制)の職場のメリット・デメリット

<平日休みのメリット>

  • どこに行っても空いている
  • 予約を取りやすい(美容室・歯医者など)
  • お得な平日ランチをゆっくり楽しめる
  • 銀行や役所など平日のみ営業の用事が足せる

<平日休みのデメリット>

  • 土日休みの家族や友達と予定が合わない
  • 土日のイベントに参加できない
フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社の管理栄養士emimi

敬遠されがちな早番も私は好きでした。15:00以降は、美容室に行けたり外出できるし最高でしたね。

フリー管理栄養士emimi
フリー管理栄養士emimi

個人的には、平日休みのメリットのほうが多いと感じます。現在は、管理栄養士ライターとして在宅勤務なので、仕事を調整して自分の好きなタイミングで用事足しができるのが魅力です。

管理栄養士が休みを増やすための方法

「休みをもっと増やしたい」そう思っている方は、以下の方法を検討してみてはいかがでしょうか。

短時間勤務・パートになる

扶養内で働く短時間勤務やパートであれば、働ける上限値が決まっているため、必要以上にシフトを入れられません。

現状が正社員なのであれば、雇用形態を下げるのも手です。

フリー管理栄養士emimi
元給食委託会社管理栄養士emimi

私は、激務とストレスでうつ病になり休職した経験が。復帰後家庭との両立のために一時期だけ正社員からパートにして休日や残業を減らしていました。お給料も下がりますが、健康や家族との時間には代えられませんからね。

有給休暇を活用する

有給休暇は、労働者の権利として与えられているので、会社内のルールの範囲内で取得できます。

また、前述のとおり年に10日以上の有給休暇が付与された場合は、1年間のうちに5日以上は必ず消費しなければならない決まりがあるので積極的に使いたいものです。

ほかのスタッフの欠員がある場合は、有給を取得しにくいかもしれません。

しかし、上司に思いを伝えることは大切です。「この現場で働いていくために月に一度は有給を使わせてほしい」といった条件を提示していくことが、他のスタッフの働きやすい環境づくりにもつながっていくはずです。

転職をする

休日数が多い職場に転職をするのも一つです。正社員の管理栄養士であっても年間休日数120日以上を掲げている求人もあります。

労働環境や待遇面などをしっかり確認したうえで、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

栄養士・管理栄養士は、職域によって休みや有給のとりやすさに差があるようです。

今の職場があなたのライフスタイルに合わなくても大丈夫。プライベートとの両立がしやすい働き方もきっとあります。

フリーランスであれば、休日は自分で調整できるのでおすすめです。どうかあなたに合った働き方が見つかりますように。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました