管理栄養士の魅力ややりがいを感じるシーンはどのような場面でしょうか?
年々、健康意識が高まる今、管理栄養士が活躍できる場はたくさん。‟職場の数だけやりがいの数がある”といっても過言ではありません。
本記事では、管理栄養士として4ジャンルの仕事を経験してきた私emimiが、管理栄養士のやりがいや魅力を解説します。私の実体験を通した感想もお伝えしていきますよ。
これから管理栄養士を目指す方や、管理栄養士の資格を活かしつつ、今とは別のジャンルで働きたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
管理栄養士のやりがいを感じるシーン
管理栄養士のおもな業務のジャンル「栄養相談(指導)」「給食管理」「食品・商品の開発」「フリーランス管理栄養士」の4つに分けて、やりがいを感じるシーンをご紹介します。業務をするうえでのポイントや、私emimiの体験談も補足しているので、リアルな声を見ていってください。
「栄養相談(指導)」でのやりがいシーン
・自分が栄養指導した患者様や施設の利用者様の検査結果が改善したとき
・病気予防のための「特定保健指導(メタボ指導)」で、定期的な指導の結果、体重や腹囲が減ったり、食事の改善が見られたとき
emimiの経験
病院で「栄養相談」の仕事をしていた時に気を付けていたこと
患者様の食事だけでなく、生活環境や習慣を深堀りするよう意識していました。生活のなかに食事が改善できない根本的な理由が隠れているケースが多かったです。
実例
例えば、20代の糖尿病の男性への栄養相談でのケースです。「同居中の母親が高エネルギーの食事をたくさん作ってくれるから、残すのは申し訳なくて、全部間食している」と話されました。この場合は、同居のお母様も一緒に病気と食事の関係を理解していただく必要があります。後日、お母様も栄養相談に同席いただいて、親子で協力して、食事改善していくように勧めました。
栄養相談を通して、検査結果の数値が改善されたときにやりがいを感じましたね。
患者様の中には栄養の相談に関わらず、誰かと話すことで心が軽くなる方もいます。お話をした後に、笑顔になっていただけたときも嬉しい瞬間でした。
「給食管理」でのやりがいシーン
・自分で作った献立や食事で喜んでもらったとき
栄養面だけでなく、旬の食材を取り入れたり、行事に合った献立を考えて、食を楽しんでいただく工夫が必要です。
emimiの経験
給食会社で「給食管理」をしていたときに気を付けていたこと
私は、以前給食会社に勤めていました。病院や施設で生活する方々は、3度の食事を”一番の楽しみ”にしている人がほとんどです。なかには、外食に行けない人もいます。そういった方々も、食を楽しめるように、スイーツバイキングや野外焼肉・お祭り屋台メニュー・セレクト食など、工夫を凝らしてメニューを考えていました。
喜んで食べてくれている姿や、笑顔を見ると、達成感と大きな喜びを感じましたね。
「食品・商品の開発」でのやりがいシーン
・自分で作り上げた商品が、店頭に並んだとき
「フリーランス管理栄養士」でのやりがいシーン
・自分が伝えた情報で、相手の行動によい変化があったとき
業務内容はさまざまで、おもな業務内容は以下のとおりです・栄養や食に関するセミナー講師
・料理教室の講師
・管理栄養士ライター(WEBライター)
emimiの経験
フリーランスの「管理栄養士ライター」としてやっている仕事
私は、現在フリーランスの管理栄養士ライターとして活動しています。「ライター」と一言にいっても、業務内容は以下のとおりさまざまです。
・WEB上の健康コラム執筆
・健康食品の監修
・広告物(チラシ・WEB広告の制作)
・レシピ作成・撮影 etc…
クライアントさんから「健康コラムがたくさんの人に見てもらえた」とか「自社商品の新しい強みが発見できた」とか「レシピがすごく美味しかった」といったお声をいただいたときにやりがいを感じます。また、親に自分の書いた記事を見せてあげると喜んでくれるのも嬉しいですね。
管理栄養士の魅力
今現在、管理栄養士として働いていて、やりがいを感じられない方もいるかと思います。でも、大丈夫。管理栄養士で得た知識やスキルを活かせる場は、他にたくさんあります。仕事だけでなく日常でも活かしていけるので、あなたの人生にプラスであることは間違いありません。
栄養や食の知識を日常生活で活かせる
これは、日々実感しますね!家族に対しては、「野菜から食べたほうが太らないよ」とか、ついつい言ってしまいます。健康でいてほしいのでね。
ちょっとうるさいと思うこともあるけど、ママは栄養士だから仕方ないよね。
まぁ、知らないより、知ってた方がいいと思うしさ。
結婚して10年以上経つけど、結婚当初から体重はキープできてるね!
結婚前は飲み会が多かったけど、結婚後は週に1回以上の休肝日の習慣ができました。
私は、慢性腎臓病を患っているので、減塩に気をつけるなど食事の工夫が必要です。娘は、病気を理解したうえで調理してくれるので助かります。
管理栄養士は活躍の場がたくさんある
管理栄養士が活躍する場は、多岐に渡ります。食に関する民間の資格はたくさん存在しますが、なかでも国家資格である管理栄養士は、社会的な信頼度が高いでしょう。職場によっては管理栄養士手当があり、待遇面で優遇される場合があります。
管理栄養士が活躍できる仕事の例は以下のとおりです。
・医療施設(病院・クリニック・歯科医院など)
・介護福祉施設
・調剤薬局・ドラックストア
・保育園・幼稚園
・学校
・公務員
・食品メーカー
・ジムやサロン
・Webライター(管理栄養士ライター) など
引用:「介護施設等の定員数(病床数)の推移」/内閣府
子育て後も復職しやすい
管理栄養士の活躍の場が多岐に渡るため、復職しやすいのも魅力の一つです。出産を機に、ブランクが空いたとしても「ブランクOK」の求人はたくさんあります。
最近は、完全在宅で働ける「オンライン栄養指導」や「特定保健指導」の求人もあるようです。
特定保健指導員の仕事は、管理栄養士の有資格者であれば、「保健指導未経験者歓迎」「WワークOK」「子育て中の方歓迎」といった求人がたくさんありますよ。
私が以前働いていた「給食会社(受託)」の求人も絶えず出ていましたね。ブランクがある方でも採用されていましたよ。パート調理員として採用される場合であっても、管理栄養士の有資格者は、無資格者に比べて時給が高い現場も多いですよ。
管理栄養士は将来性がある
年々、人々の健康意識が高まっており、行政や企業はさらに「健康増進」に力を入れていくと予想されます。
例えば、飲食店に対する栄養関連の行政調査のサポート・保健所での市民への栄養指導・企業での研究開発業務といった取り組みが考えられるでしょう。
健康は”食”と直結するため、管理栄養士の活躍する場はさらに拡大する見込みです。
まとめ
管理栄養士の知識やスキルは、職場だけでなく自分や自分の大切な人にも還元できます。健康は一生のテーマですから、管理栄養士で得た知識は一生使えるスキルです。今から管理栄養士を目指す方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。すでに資格をお持ちの方も、活躍する場はたくさんあるので、自分に合った分野で活かしてみてはいかがでしょうか。
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