当サイトは、プロモーションを含みます。
委託管理栄養士から直営病院への転職を成功させるには、志望動機が重要です。
しかし、今まで培ってきた給食管理や調理のスキルはあっても「栄養指導の経験がない」のがネックだと感じている方も多いでしょう。
安心してください。
世の中には、栄養指導未経験でも直営病院へ転職している管理栄養士はたくさんいます。
筆者である私も栄養指導未経験でしたが、ほかの栄養指導経験者を押さえて、転職を成功させた一人です。
今回は、私の経験も交えながら、採用側が重視するポイントや書類選考を通過するための志望動機の書き方・面接での伝え方をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
「栄養指導未経験」でも直営病院に採用の見込みはあるの?
「栄養指導未経験」だから勝ち目はないよね…
と自信をなくしているあなたに朗報です!
栄養指導未経験でも、直営病院に採用されるケースは割とあります!
実際に私は栄養指導未経験でしたが、ほかの栄養指導経験者を抑えて、直営病院に採用された経験があります。
じつは、病院側が管理栄養士を「新規採用したい目的」はタイミングにより変わります。目的により「欲しい人材」も以下のように変わるのです。
採用の目的 | 欲しい人材 |
人員の増員 | スキルが高い管理栄養士 |
人員不足の補充 | 経験豊富で即戦力となる管理栄養士 |
職場の安定 | 継続性があり、人柄がよい管理栄養士 |
募集要件が「経験者のみ」の場合、多くの直営病院の採用担当者は、即戦力となる管理栄養士を求めています。
そのため、これまでのスキルや職務経験を活かして
・どのように病院側に貢献していきたいのか
・どんなキャリアプランを考えているのか など
具体的な業務内容に沿った志望動機が求められます。
一方で、募集要件が「未経験者可」であればスキルは重要視されていません。
栄養指導などの臨床の実務経験がない委託出身の管理栄養士が直営病院に採用されるには、つぎの3点ををアピールするのが効果的です。
・協調性をもって働けそうか(協調性・人間性)
・経験不足を補う努力ができるか(向上心)
直営病院が管理栄養士を募集している目的が「職場の安定」や教育環境の整った職場での「増員」であれば、栄養指導未経験でも採用される見込みは十分にあるでしょう。
私が採用された直営病院の採用の目的は育休の代替えでした。採用の決め手は以下の3つだったそうです。
①履歴書の丁寧さ
②栄養指導は未経験だけど一生懸命やってくれそう
③職場に馴染めそう
直営病院側からみて委託管理栄養士の「志望動機」って重要?
社会人経験のある管理栄養士を採用する場合は、スキルや経験を確認するための職務経歴書が重要視されますが、履歴書の志望動機もよくみています。
採用側からすると、志望動機は以下を判断するための材料となるようです。
2.仕事ができる人か
志望動機から病院に入職したい熱意が伝われば、「この人は長く勤めてくれそうだ」と安心できます。
志望動機がしっかりした人は、「仕事に対しても真面目に取り組んでくれそう」と期待が持てるので、書類選考をするうえで重要なポイントです。
直営病院側の志望動機の「重視ポイント」とは?
直営病院の採用パターンは、各病院によりさまざまです。
ここでは、「人事担当」と「管理栄養士採用担当」が採用を決定する場合を紹介します。
面接にこぎつけるには、まず書類選考の通過が必要です。
人事担当と管理栄養士採用担当の重視ポイントを押さえて、しっかりと履歴書でアピールしましょう。
「人事担当者」の採用の重視ポイント
人事担当者の採用の目的は「病院全体の利益」です。おもに以下の3つを重視しています。
・協調性があるか
・経験はあるか
病院は、1人の管理栄養士を採用するために多額のお金と労力をかけています。そのため、短期間で辞められてしまうと困るのです。
履歴書では「前職では3年間以上勤務しました」とか「自宅が近いので通いやすい」といった事実があると、それなりの経験や協調性・継続性をアピールできるでしょう。
「管理栄養士採用担当」の重視ポイント
管理栄養士採用担当者の採用の目的は「栄養課の利益」です。おもに以下の3つを重視しています。
・経験は十分か
・どんなスキルを持っているか
書類選考の段階では「この人と一緒に働いて栄養課として成長を見込めるか」が一つの重視ポイントです。
履歴書で「向上心」「経験」「スキル」を確認し、面接で「人柄」を見て、職場に馴染めるかを確認されます。
まず、履歴書で選ばれるために「向上心」「経験」「スキル」をアピールしましょう。
管理栄養士が委託から直営病院への転職するための志望動機の【書き方】
志望動機は「なぜ、この病院なのか?」がしっかりと伝わるように書く必要があります。
また、求人情報からどんな管理栄養士を求めているのかを把握し、入職後の自分の活躍する姿をイメージして志望動機を書きましょう。
志望動機の書き方の3つのポイント
志望動機を書く際は、以下の3つを意識しましょう。
2.病院の特徴を踏まえて、あなたが貢献できることを伝える
3.管理栄養士としてのキャリアビジョンを伝える
「なぜこの病院なのか?」が伝わる志望動機にするための情報収集のポイント
応募する病院のことをよく知らないまま作った志望動機は、ありきたりで薄っぺらい内容になりがちです。
説得力のある志望動機にするために、求人情報だけでなく、応募病院のホームページもチェックしましょう。
院長のメッセージや経営理念、活動内容などを確認します。
応募病院の特徴を把握したうえで「自分が入職したら管理栄養士としてどんな貢献ができるか」「どんな取り組みに挑戦したいか」を志望動機に盛り込みましょう。
そうすると「なぜこの病院なのか?」が表現でき、採用担当者に熱意が伝わる志望動機になるはずです。
管理栄養士が委託から直営病院への転職するための志望動機の【伝え方】
面接では、履歴書に書いた志望動機と違う内容にするべき?
志望動機は、面接と履歴書に書いた内容と一貫性を持たせるべきです。
面接は、履歴書や職務経歴書をもとに進行するので、いきなり違う内容がでてくると面接官は混乱してしまいます。
面接官に効果的に自分をアピールするために以下の2つを意識しましょう。
面接で志望動機を伝える<内容>
声に出して読んだ際に2分程度になるようまとめましょう。
また、面接官が履歴書を熟読しているとは限らないので、履歴書に記載している内容も省略せずに伝えます。
そのうえで、具体的なエピソードも交えて話せるとベストです。
面接官は、あなたが病院で活躍する姿をイメージして、採用するメリットを感じてもらいやすくなります。
面接で志望動機を伝える<話し方>
面接で重要なのは内容だけではありません。
態度や話し方も重要です。
どんなに病院のニーズに合った志望動機であっても、以下のような態度では悪い印象を与えてしまいます。
面接に臨む際は、つぎの5つを意識して練習しましょう。
【委託から直営病院への転職】志望動機のNGポイントとは?
志望動機が採用を決定する全てではありません。
しかし、悪印象を与えてしまっては、書類選考で落とされる可能性が高くなります。
NGな志望動機3つを押さえておきましょう。
・現職への不満
・年収や福利厚生に惹かれた
NGな志望動機1:受け身な姿勢
教育環境が整っていない職場が多いなか、整った教育環境に魅力を感じることはあるかと思います。
しかし、採用する側のメリットが感じられないので、受け身な姿勢は志望動機に書かないほうがよいでしょう。
NGな志望動機2:現職への不満
一緒に働くなら、前向きな姿勢の人がいいです。
NGな志望動機3:年収や福利厚生に惹かれた
そもそも直営病院の管理栄養士の業務内容って?
直営病院の管理栄養士の仕事の目的は、患者の体調を栄養の視点から改善させることです。
業務内容は、「給食管理」と「臨床栄養」の2つがあります。
給食部門を委託会社に任せている場合は「臨床栄養」が中心です。
臨床栄養のおもな仕事内容を紹介します。
業務 | 業務内容 |
栄養指導 | 外来と入院患者の病態に合わせて食事の指導を行う |
集団栄養指導 | 同じ疾患を持つ患者を集めて、適した食事などの説明を行う |
在宅訪問栄養食事指導 | 治療食が必要だが、通院できない患者に対して、自宅に訪問して食事の指導を行う |
栄養管理 | 検査データをもとに、補助食品を追加するなどの食事内容の調整を行う |
ラウンド | 入院患者の食事の様子をみたり、感染・NST・褥瘡・嚥下などの項目を多職種と一緒に診て回る |
栄養サポートチーム | 一定数の患者を抽出して、病状改善に向けて多職種で栄養サポートを行う |
カンファレンス | 1人の患者の病状改善のために多職種で提案し合い、方針を医師が決定する会議 |
特定保健指導 | 生活習慣病のリスクがある方に対して、予防の観点で生活習慣の指導を行う |
「給食管理」については、委託経験のあるみなさんはよく知っているはずなので、割愛します。
上記のような業務内容があることを理解して、あなたが直営病院で活躍する場面を想像しながら、志望動機を考えましょう。
【委託から直営病院への転職】志望動機の例文3つ
直営病院といっても「急性期」「回復期」「慢性期」によって管理栄養士の業務内容が変わってきます。
履歴書を作成する際は、どんな業務内容なのかを意識して、志望動機を書いていく必要があります。
上記でお伝えした、「志望動機の書き方のポイント」と「重視ポイント」を以下のように色付けしています。
1.病院側が求める人材を踏まえて、自分の興味や強みを伝える
2.病院の特徴を踏まえて、あなたが貢献できることを伝える
3.管理栄養士としてのキャリアビジョンを伝える
・継続性
・協調性
・経験やスキル
・向上心
「急性期」病院向けの志望動機の例文
病院と介護施設にて献立作成や調理補助をしていたので、病態に応じた治療食や厨房の労力に見合った献立作成・調理には自信があります。今後は、今まで培ってきた調理や献立作成スキルを活かして、栄養指導する立場から患者様に貢献していきたいと思うようになりました。しかし、現在の職場では栄養指導に携わることができないため、参考書で栄養指導の基本を勉強しております。貴院では、食事や栄養指導に力を入れているとのことで、私も職場の一員として患者様に明日から実践できる食事を提案してまいりたいと思い応募いたしました。
「回復期」病院向けの志望動機の例文
病院や介護施設にて献立作成や調理補助をしていたので、病態に応じた献立作成や、栄養部門だけでなく厨房サイドの大変さも理解しています。今後は、今まで培ってきた調理や献立作成スキルを活かして、もっと患者様の近くで栄養管理に携わっていきたいと思うようになりました。しかし、現在の職場では直接患者様と話す機会が少ないため、患者様と顔を合わせてお話できる貴院の労働環境に魅力を感じております。貴院では、在宅復帰を目指す患者様のために喫食率100%のおいしい食事づくりに力を入れているとのことで、私のスキルを活かせると思いました。厨房側の大変さも経験しているので、厨房と栄養部門との橋渡しとしても貴院に貢献していきたいと思い応募いたしました。
「慢性期」病院向けの志望動機の例文
病院や介護施設にて献立作成や調理補助をしていたので、病態に応じた治療食や旬の食材を取り入れた季節を感じる献立作成と調理には自信があります。今後は、今まで培った給食管理スキルを活かして、より患者様に近い立場で栄養管理に携わりたいと思うようになりました。しかし、現在の職場では患者様と直接関わる機会が少ないため、患者様と顔を合わせてお話できる貴院の労働環境に魅力を感じております。貴院の患者様は終の棲家として長く過ごされる方が多いと思いますので、患者様の声に寄り添っていきたいです。患者様のお声を取り入れ、一日3度の食事に喜びを感じていただけるような給食づくりで貢献していきたいと思い応募いたしました。
委託から転職して「栄養指導に携わりたい」なら、直営病院以外にも道がある
直営病院への転職の目的が「栄養指導したい」が強いのであれば、直営病院以外にも活躍の場はあります。
管理栄養士が栄養指導に携わるおもな職場・働き方は以下のとおりです。
・歯科医院
・福祉施設
・行政施設
・学校
・スポーツジム
・エステ
・ドラッグストア
・フリーランス など
まとめ
書類選考を通過し、面接の機会を得るには、志望動機が重要なポイントとなります。
採用担当者に熱意が伝わる志望動機にするために、まずは応募する病院についてしっかりとリサーチをしましょう。
そのうえで、自分が貢献できることを具体的に書くことが大切です。
ぜひ、紹介したポイントや例文を参考に、履歴書を作り込んでみてくださいね。
コメント