「栄養指導未経験」の委託管理栄養士から直営病院に転職!経験者を抑えて内定をGETした秘訣とは?

未経験から病院管理栄養士の転職 キャリア

※本記事は、広告を含みます。

 

委託から直営病院に転職して「栄養指導にチャレンジしたい」と考えている管理栄養士さんは多いのではないでしょうか?

でも、「経験者が優先的に採用されるだろうし、難しいだろう…」と諦めかけているなら、ぜひ諦めないで挑戦してほしいです!

筆者の私は、約10年間委託に勤務してから直営病院へ転職できました

しかも、“栄養指導経験者であるほかの応募者たちを抑えて”です。

当時の私は、30代目前の口下手で冴えない2児のママでした。

そんな不利な状況の私がどのようにして、内定を勝ち取ったのかをシェアしますので、よければ参考にしてみてくださいね。

委託管理栄養士から直営病院への転職の難易度は高い?

現在、委託から直営病院への転職の難易度を示すデータは見当たりません。

一方で、栄養士界隈では「委託から直営への転職は、難易度が高い」という声をよく耳にします。
実際のところどうなのでしょうか?

委託管理栄養士から直営病院へ転職している人は意外といる!

「委託から直営病院への転職は、難しそうだから諦めよう…」

そんな、あなたも諦めないでください。

「委託」から「直営病院」への転職を成功させている人は、意外といるようです。

X(旧Twitter)上では、こんなポストが!

委託で10年から直営病院に転職

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

私も約10年勤めた委託会社から、パート管理栄養士として直営病院に転職をした経験があります。憧れの栄養指導に携わり、強いやりがいを感じたのを覚えています。

また、就職先の直営病院には、私のほかに3人の管理栄養士がいましたが1名は委託出身でした(^^)/

さらに、委託時代に勤務した病院3つで出会った、5名の直営栄養士さんのうち、3名は委託出身の方でしたよ!

 

管理栄養士に合格したら委託先の直営病院にスカウトされました
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

私の知人も「管理栄養士合格を機に、委託先の病院からのお誘いがあって直営に転職できた」といっていました。

「委託が辛い」と思っている人も、真面目に仕事に打ち込んでいれば、その頑張りを見てくれている人は、どこかにいるかもしれません。

その現場にいる間は、自分の可能性を信じて、目の前の仕事に真面目に打ち込むのがよさそうです。

年収200万ダウンでも、やりがいを求めて委託から直営に転職!

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

私も、委託の正社員→直営病院(パート)への転職を機に、給料が月10万円ほど下がりました。

 

でも、「栄養指導をしてみたい」という想いが強かったため、まったく後悔はなかったです。

 

現在はフリーで活動していますが、栄養指導のほかミールラウンドや回診など臨床栄養に関わり、直営管理栄養士のやりがいだけでなく、大変さも味わえたのは、価値のある経験だったと思います。

 

 

 

委託管理栄養士よりも直営病院のほうが転職は難しい…

つぎは、委託からの転職に関わらず、栄養士・管理栄養士が勤める職場の求人倍率(仕事を探している人1人に対して何件の求人があるのかを示す値)を確認してみましょう。

ちなみに、2022年の日本の産業全体の平均求人倍率2.1倍でした。つまり、求職者1人に対して2.1件の求人がある状態です。

対して、直営病院管理栄養士が属する「その他の保健医療」の求人倍率は3.2倍で、比較的転職しやすい職場であると考えられます。

しかし、栄養士・管理栄養士以外にもあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師が含まれる求人倍率となっている点に注意です。

直営病院の管理栄養士は、病院に1名や少人数配置の場合が多いので、実際の求人倍率は3.2倍よりも低いとみられます。

一方で、給食委託会社4.3倍との結果となり、人手不足で転職しやすい職場といえるでしょう。

やはり、直営病院への転職は委託会社と比較すると難易度が高いようです。

管理栄養士が「委託」から「直営病院」に転職する際の求人探しの2つのポイント

直営の病院といっても労働環境はさまざまであり、求める労働条件も十人十色でしょう。

より理想的な転職を叶えるためには、あなたの労働条件の基準を明らかにする必要があります。

1.転職の目的を明らかにする

転職をするには、必ず目的があるはずです。

例えば

・「栄養指導をしたい」
・「年収をアップさせたい」
・「理念に共感できる会社で働きたい」
・「家族時間を増やしたい」 など

転職の目的は人それぞれです。紙に書き出すと、自分の奥の奥に隠れている本音が出てくる場合があります。

後悔のない転職をするためには、深堀りが大切です。頭に浮かんだ目的を紙にどんどん書きましょう。

2.「〇譲れない」「△譲れる」「×NG」の条件を明確にする

つぎに、上記の目的を叶えるために「〇譲れない」「△譲れる」「×NG」な条件を紙に書き出して明確にします。

例えば、以下のような形で書くのがおすすめです。

〇譲れない △譲れる ×NG
直営の病院
栄養指導できる 厨房業務ありでも可 厨房業務オンリー
通勤30分以内 送迎車ありなら30分以上でも可 運転免許が必要
残業なし 毎日でなければ可
土日祝休み 日祝固定でも可 シフト制
正社員 パート

以上のように自分の判断基準を明確にしておくと、求人を探す際にスムーズに選別できます。

私が委託管理栄養士から直営病院へ転職したステップ(事例)

お世辞にも私のやり方が正解とはいえませんが、一つの成功事例として私が委託から直営病院(パート)への転職を成功させたステップをご紹介します。

1.転職の目的を明らかにした(事例)

まず、少しだけ私が委託を辞めた経緯をお話すると

・残業や休日出勤が多く仕事と家庭との両立が難しい
・今の現場にいてもスキルアップできない
・評価してくれない上司の下で働くのは疲れた

上記の不満がつのり、転職活動をする前に約10年務めた給食委託会社を辞めました。

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

当時の私は、保育園に通う二児のママ。
退職者が継続して保育園に子どもを預けたい場合は、猶予期限内に転職先を決める必要があります。(猶予期限は各自治体により異なる)
私の住んでいる自治体の猶予期間は3カ月でしたので、「3カ月以内に転職先を決める」というミッションが課されたのでした(^-^;)

そのため、転職には以下の目的が。

・「3カ月以内に転職したい」
・「家族時間を増やしたい」
・「栄養指導をしてみたい」
・「ほかの職場を経験してみたい」
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

私の場合は、3カ月以内に就職先を見つけなければならなかったので、転職の目的のなかに矛盾する項目も。
「栄養指導したい」という憧れはありつつ、「管理栄養士に限らず、近所のパン屋さんのバイトでもいい」と妥協の範囲を大きく設定していました。

みなさんには、しっかりと転職の目的を果たせるよう計画的な転職活動をおすすめします。

2.「〇譲れない」「△譲れる」「×NG」の条件を明確にした(事例)

私が転職活動した際に定めた労働条件は、以下のとおりです。

〇譲れない △譲れる ×NG
通勤1時間以内 徒歩圏なら他業種でも可
3カ月以内の就職 3カ月以内に就職できない
土日祝休み 日祝固定でも可 土日勤務
残業は毎日でなければ可
栄養指導したい 厨房業務オンリー
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

私の場合は、3カ月以内の転職が最優先の条件だったので、その他の条件はかなりざっくりとしたものでした。

3.求人を探した(事例)

私は、おもに以下の3つで求人を探しました。

ハローワークの求人をリサーチ

私は、まずハローワークに行き求人を探しました。なぜなら、失業手当を受け取るための手続きをするためにハローワークに行く必要があったからです。

ハローワークでは、転職サポートのアドバイザーさんに相談したり、施設内にあるパソコンで求人を探したりできます。

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

ハローワークのアドバイザーさんは、希望にマッチする求人を提示してくれますが、希望条件は予め自分でしっかりと固めておく必要があります

正直なところ、自分で検索したほうが早そうだったので、相談したのは1度きりでした。

 

また、求人の掲載内容と実際の労働環境が違うケースもあるようなので、要注意です。

 

ハローワークは企業が無料で求人を掲載できるため、地域の求人が豊富なメリットがある一方で、なかには質がよくない求人もあるため見極めが難しいとの声もあります。

実際に、令和2年度は「求人票の内容と実際の就業時間や賃金が違う」といった内容のクレームが10,000件ほど寄せられたようです。

【補足情報】
当然ながら、失業中はお給料が出ません。日本では、失業者が生活に困らないよう「失業手当」の制度を設けており、ハローワークでの手続きが必要です。ちなみに、どうせ再就職するなら受け取っておきたい下記の手当ても申請により受け取れる場合があります。

★ハローワークで手続をして、既定の条件をクリアすると再就職時に再就職手当が支給されます。

★さらに、再就職先で一定期間勤めるなど既定の条件をクリアすると就業定着手当の支給も受けられます。

都道府県栄養士会の求人をリサーチ

各都道府県の栄養士会にて掲載している求人もチェックしました。
各都道府県の求人は、コチラからご確認ください。

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

最終的に内定をいただいた病院は、都道府県栄養士会の求人でした!

検索して求人をリサーチ

自分のスマホやパソコンで、「○○(地域名) 管理栄養士 求人」などと検索して求人を探したりもしました。

気になる求人に応募

管理栄養士に関わらず、ある程度自分の条件にマッチする求人に応募しました。

職務経歴書や履歴書を丁寧に作成して送付しましたが、書類選考が通らなかったり、面接をしたうえで落とされたり…。不採用の通知が来る毎日でした。

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

今、当時を振り返ると、履歴書には自分の強みやアピールポイントを書いてはいたものの、どこか自分に自信が持てていなかったように思います。

面接練習もせず、面接本番では口や足がガクガク震えていました。

 

「そりゃ、落とされるよね」と納得の結果です。

少なくとも8社は落とされましたね(^-^;

 

奇跡的に本命の直営病院から採用通知が!

あっという間に3カ月の転職猶予期間が終わりに近づき、かなり焦っていました。

「もう、希望条件にそぐわない職場も視野に入れないといけない…」と覚悟を決めていた矢先に、奇跡的に合格の通知が来たんです!

私がやってみたかった栄養指導がメイン業務のパートのお仕事でした。

なぜ「栄養指導未経験」の私を採用したの?

病院の栄養科長さんが直接面接をしてくださりました。

後日、聞いた話ですが、私のほかにも栄養指導経験がある応募者が数名いたのにも関わらず、栄養指導未経験の私を採用してくださったとのこと( ゚Д゚)

採用した理由は、以下のポイントだったそうです。

・履歴書や職務経歴書が丁寧に作られていて真面目さが伝わった
・面接時に、栄養指導は未経験だけど一生懸命やってくれそうだと思った
・職場とフィーリングが合うと感じた
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

「栄養指導未経験」コンプレックスでしたが、「自分で参考書を買って勉強している」と伝えました。

「不足を埋めるための行動をしている」という努力が伝われば採用されるチャンスがあるので、“今できること”をしておきましょう!

「栄養指導未経験」でも採用につながったポイント(自己分析)

今、私が振り返って思う採用につながったポイントは、つぎのとおりです。

1.何度も面接をしてきたので、少しずつ受け答えがうまくなった
2.履歴書や職務経歴書の丁寧さ
3.不器用ながら、一生懸命感が伝わった
4.面接者さんとの相性がよかった
5.保育園の猶予期限が迫っていることも正直に話した
1.少しずつ面接の受け答えがうまくなった
転職活動をして、面接の回数を重ねるほど受け答えに慣れていったように思います。
2.履歴書や職務経歴書の丁寧さ

履歴書や職務経歴書といった書類は、一番はじめに面接官が見る書類なので、丁寧に書いて誠実さをアピールしましょう。

履歴書の書き方は、病院の採用担当の方から太鼓判をいただいた下記を参考にしてみてください!

「【委託から直営病院へ転職した管理栄養士が伝授】受かる志望動機の書き方・伝え方(例文あり)」

3.不器用ながら、一生懸命感が伝わった
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

当時、私は自分の考えをうまく言語化するのが大の苦手でした。

でも、「栄養指導をしてみたい!」いうやる気だけはあったので、一生懸命さが伝わったのだと思います。

4.面接者さんとの相性がよかった

面接してくださった栄養科長さんとの相性もよかったと思います。とくに、女性は直感が鋭いので、お互いに共感できそうな雰囲気を感じたのだと思います。(少なくとも私は、親近感を覚えました)

5.保育園の猶予期限が迫っていることも正直に話した

面接時に、私に興味を持って深堀りした質問を投げかけてくださったので、保育園の猶予期間が迫っていることも正直に話しました。

フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

私の必死さが伝わったのか、面接の翌日に電話で採用の連絡をいただきました( ゚Д゚)!

私の転職活動の反省点

あなたには、私のような遠回りをせずに転職活動を成功させてほしい。

だから、私が「もっとこうするべきだった!」と感じる反省点2つをシェアします。

・面接練習!
・転職のプロに相談
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

自分の考えを言語化するのが苦手な私だからこそ、「面接練習はしっかりしておくべきだった」と心底思いますね(^-^;

自力での転職活動であっても、面接回数を重ねるごとに反省→改善ができるので、精度は上がっていきます。

しかし、毎回不採用の連絡が来るので、どんどん自信がなくなっていくんです。メンタルもズタボロになりますし、自信のなさは面接で1番のマイナスポイントといっても過言ではないでしょう。

だからこそ、転職のプロに相談をして、適切なアドバイスを受け、励ましてもらいながら転職活動できたらよかったと思います。

転職のプロといえば「転職エージェント」です。

転職エージェントでは、履歴書職務経歴書の添削面接の対策まで完全無料でサポートを受けられます。さらに、面接調整、内定後の給与面などの交渉も行ってくれるんです。

【どうして転職エージェントは無料で利用できるの?】
転職エージェントは、求人を募集する企業からの紹介手数料によって事業を運営しているため、完全無料で転職サポートを受けられます。
フリー管理栄養士emimi
元委託の管理栄養士emimi

当時の私は、「転職エージェントは、高学歴のエリートが使うもの」というイメージしかなくて、眼中になかったんです。

でも、未経験正社員経験のない方でも気軽無料で利用できるサービスだと知ってびっくりしました。

これから転職するのであれば、利用しないのは損だと思います。

転職エージェントのメリットは、ほかにも…

・企業がブラック企業か調べてくれる
・同じ職種で好条件の求人を紹介してくれる

まとめ

今までの栄養士経験があったとしても、ほかの職場に行くのであれば、また1からのスタートです。

面接では、「今までの経験」よりも「新しい職場に順応できる対応力や人間性」が重要視されるのではないかと感じます。

私は、計画性に欠けた転職活動となりましたが、みなさんは私よりも計画的に転職活動できるはずです。

余裕がある転職活動ができれば、面接会場で実際に職場の雰囲気をみて、自分に合うかどうかを“選ぶ立場”にもなれるでしょう。

より理想的な職場で働けるはずなので、ぜひ、やる気のある今のうちに行動してみてくださいね!

 


関連記事:給食委託会社の待遇や強みの比較表を下記の記事で紹介しています。興味のある方はのぞいてみてください(^^)

「2024年【元委託栄養士執筆】給食会社8社の働きやすさ徹底比較!待遇や特色も紹介」

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました